2019年12月13日 1604号

【東海第二原発 動かすな 11・27廃炉デー大アクション 日本原電に初めて署名受け取らせる】

 11月27日は昨年、日本原子力発電の東海第二原発が40年の運転期限を終え廃炉になるはずだった日。「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」に集う市民はこの日を「廃炉デー」とし、20年運転延長と再稼働を許さない決意の日と位置づけている。

 1年後の同じ日、東京・秋葉原の原電本店前に200人が結集し、「老朽原発動かすな」「60年運転は横暴だ」と声を上げた。原電はこれまで、市民が集めた再稼働反対署名の受け取りを「当社の事業方針と異なる」と拒否し、宅配便で送った第1弾約5万筆も送り返してくるという頑(かたく)な態度に終始していたが、この日は一転、原電総務グループマネージャーらがビル玄関に現れ、「今回は署名を受け取ります」。6万3328筆が入った段ボール7箱が台車でビル内に運び込まれた。

 署名提出に立ち会った茨城県東海村の村上達也・前村長は、ビルの外で応対する原電社員に「この威圧的な態度は何だ。住民の気持ちをくみとろうという姿勢が全く感じられない。署名を受け取るなら、もっと素直にわれわれの声を聞け。怒り心頭に発する。社長が出てきたらどうなんだ」と迫り、「こういう会社が安全第一なんて言えるのか。住民を守ることなど毛の先ほどもない」と断じた。

 参加者は秋葉原駅周辺をデモした後、2度のヒューマンチェーンで原電本店を包囲。たんぽぽ舎代表の柳田真さんが「昨年6月以来1年半の行動でついに署名を受け取らせた。半歩前進の成果だ」とあいさつし、同副代表の山崎久隆さんは「原子力規制委員会は避難計画について“審査対象外=住民の安全に責任をもたない”と明言した。審査書は紙くずだ」と批判した。

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