2019年12月20日 1605号

【兵庫集会 熱く語り続けよう】

 12月7日、スピーキングツアー初の兵庫集会。「会場へ入った途端に熱気を感じた」と奥間さん。ノさんは自分の断食闘争が写真パネルにまとめられているのを眺めて「凄い」と一言。会場内は軽食の用意から展示・集会題字と手作り感満載。参加者約100人、会場全体が2人のゲストを暖かく包みこむ。

 偽装請負を告発し直接雇用を求めて闘うL・I・A労組や過労自死の雇用者責任を求め闘うゴンチャロフ労組などの連帯アピールに続いて、朝鮮高級学校・朝鮮幼稚園の無償化を求める「朝鮮学校を支える宝塚市民の会」のメンバーから発言があった。「私たちは差別を受け過ぎてきた。これまで、子や孫が差別されない社会に変えようとしてきたが、幼稚園児の無償化まで外す日本に未来はない。私たちは日本国民と同じように税金を払っているのに、なぜ無償化から外されるのかと言っているだけなのです」と悔しさを語った。平和を実現するには労働者の権利を守る闘いや排外主義との闘いは欠かせない。

 集会後の交流会。2人のゲストは闘いのきっかけについて話した。

 「私は4年前までは無関心な男でした」と奥間さん。「けれど人は、何かきっかけがあれば変わることができる。沖縄防衛局との交渉時に、職員の中にウチナーンチュ(沖縄人)が1人だけいたので、ウチナーグチ(沖縄言葉)で語りかけたら、辛そうに引き上げて行った。道行く人びとに立ち止まってもらうためにも、熱く語り続けていかなくてはなりません」。

 ノさんは「私が運動を始めたきっかけは、島民が虐殺された4・3事件(1948年〜54年)でした。今の済州島で起こっているすべてのことに、この事件が関係しています。歴史を知ることは大事です。けれど私たちは歴史を生きているのだから、未来を創るために闘っていきたい」。

 集会の司会と歌の伴奏を親娘で担った井上孝彦さんは「韓国のソソンリと沖縄へ行った私は、その土地の過去と現実を、そして未来をどう伝えたらよいかと、とまどい焦っていたが、今日の2人のお話から『ありのままで』と励まされたように感じた」と語った。

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