2019年12月20日 1605号

【広島集会 闘い続ける姿は心強い】

 12月4日、ZENKOスピーキングツアー広島集会を市内で開催した。

 奥間さん、ノ・ミンギュさんの話から、沖縄と済州島が非常に類似した状況下にある事実を再確認することができた。沖縄でも済州島でも、地元の市民の声を、その市民生活を守る立場にある行政が無視するという、とても不条理なことが起こっている。

 沖縄では県政が政府に対抗しているが、済州では島の自治体が中央政府と共謀して、ごく少数の資本家のために市民生活の破壊に加担している有様だ。人々の生活を根本から支えている自然環境もないがしろにされている。一つの行動が次々に他へ波及することをカスケード効果というが、この環境破壊がどのような連鎖反応を起こし、どのようなツケが人間や他の生物に回ってくるのか、真面目に考えなければならない。

 様々な学問分野の知見とつながって創意ある闘いを続けている奥間さんの取り組みや、ノ・ミンギュさんの断食闘争がきっかけで済州島軍事化の問題への関心が全国的に広がっているとの報告には、とても心強いものを感じた。

 沖縄や済州島のことがどう自分たちの生活にかかわっているのかという視点を大切にして、2人のメッセージを少しでも周囲に広げていきたい。(ZENKO・広島 N)
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