2020年01月03・10日 1607号

【腐敗政治はオサラバ 市民72人が自民大岡議員を公選法違反で告発 滋賀】

 12月20日、衆議院滋賀1区(大津市・高島市)の市民72人が、自民党大岡敏孝衆院議員を公職選挙法で禁じた寄付行為を行なったとして大津地方検察庁に告発した。

 大岡議員は11月4日、自ら代表を務める後援会の政治資金パーティーを開き、滋賀県知事ら62人を来賓として招待。その際、県議及び市議、大津市内17学区の自治連会長ら計34人に無料で料理・酒など飲食を提供した。これは、有権者である地元の有力者らに対し、近づく総選挙を意識して行なった事実上の買収といえるもので、極めて悪質だ。

 記者会見で、告発人を代表して中川哲也さん(平和と市民自治のまち大津をともにつくる会代表)は「安倍再改造内閣発足直後1か月半の間に2人の閣僚が公選法違反の疑いで辞任し、説明責任を果さないまま雲隠れしている。さらに腐敗しきった安倍政治が表面化した『桜を見る会』問題。そうした中で起きた事件で大岡議員個人の問題ではない。大岡議員は『今回の問題について党本部に報告したが、注意は受けなかった』と言っており、自民党自体が法令を遵守する気がない。そうであれば、市民は黙って見過ごさないし、腐敗政治にはオサラバしなければならない。本当に法と正義が生かされる社会にするためにも、告発に踏み切った」と述べた。

 今後、告発人らは、大津地検に対し、事件を受理し公正に捜査のうえ厳正な処分をするよう求めるため、街頭宣伝などで市民の声を集めていく方針だ。

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