2020年01月03・10日 1607号

【自衛隊を戦地に送るな/「改憲発議反対緊急署名」スタート/国会前に2200人の熱気】

 12月19日、2019年最後の総がかり国会前行動に2200人が結集し、「自衛隊の中東派兵反対」「『桜を見る会』うやむやにさせない」「権力私物化反対」と怒りの声を上げた。

 憲法共同センターの小田川義和さんが「安倍首相が狙った改憲発議を押し止め、自民党原案を国会提出させなかった。年明け、改憲発議阻止を明確にした新署名に切り替え、安倍改憲勢力とせめぎあいの再構築強化を目指す」と主催者あいさつ。

 駆けつけた立憲野党国会議員は「防衛省設置法の『調査・研究』で自衛隊派兵が許されるなら世界中いつでもどこでも自衛隊を出せる。海上警備行動発令・武力行使も排除しない。断じて許されない」と厳しく糾弾した。

 連帯あいさつに元原発技術者が立ち、「全面マスク・ゴム手袋での作業経験からすれば福島の浜通り・中通りで普通の生活はできない。原発は数名でテロを起こせる。自衛隊が武力行動すれば日本を憎む人が必ず出てくる」と警鐘を鳴らす。「あの日レッドラインを超えたと振り返る重大な事態。絶対に派兵を許してはならない」と声を大にしたのは改憲問題対策法律家6団体連絡会の弁護士・大江京子さん。辺野古土砂搬出反対全国協議会の毛利孝雄さんは「普天間基地返還合意から24年。『辺野古唯一』が普天間基地を固定化したのは厳然たる事実だ。首里城は再建できても、辺野古の海は埋め立てたら絶対戻らない」とアピールした。

 最後に総がかり行動実行委員会の高田健さんが「閣議決定の日、日本の市民の心を中東の人びとに示そう。改憲発議阻止の新しい署名でもう一度世論をつくり直そう」と行動提起した。

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