2003年06月06日発行791号

【世界のスーパーパワーが集う 戦争システム止める行動を】

 戦争推進勢力に立ちはだかる「もう一つのスーパーパワー」となった世界の反戦運動。各国でその中心を担った海外代表を招き、「イラク占領やめろ!戦争犯罪の追及を!国際連帯集会」が五月二十四日大阪、二十五日東京で開かれた。主催はMDS(民主主義的社会主義運動)。世界を動かすスーパーパワーが一堂に会した集会は、イラク占領をやめさせ、グローバル資本主義の戦争システムを打ち砕く共同行動の方針「東京宣言」(全文一面)を世界に発した。


MDSが国際連帯集会

民衆の国際連帯で戦争の阻止へ(5月25日・東京)
写真:米・英・独・韓の参加者がつないだ手を笑顔で差し上げ連帯をアピールしている。

 東京集会三百人、大阪集会五百人が参加した会場は、反戦運動がその裾野を大きく広げたことを示すように、中学生や高校生、子連れの母親、在日外国人など多種多様な人が集う場となった。

 冒頭、佐藤和義MDS委員長が基調講演。世界で広がったイラク反戦運動の意義を「民衆が世界の方向を決めなければならないし、また決められるという確信を生んだ」と指摘した。今後の運動の方針として(1)占領軍の即時撤退の実現(2)ブッシュの戦争犯罪の追及(3)イラクから利益を吸い上げようとする吸血企業の追及(4)次に狙われる戦争の阻止(5)国際的な連帯で小泉の戦争体制づくりを許さない−と提起した。

東京宣言発する

世界の平和運動の力に確信
写真:

 史上最大の運動をリードしてきたイギリス、アメリカ、ドイツ、韓国の運動団体代表が次々に壇上へ(発言要旨別掲)。どの発言も社会を動かす力を組織した自信とただちに今後の闘いに踏み出す確信にあふれる。そのそれぞれに参加者は大きな拍手を送る。世界を一つに結んだ反戦運動の波が会場に再現された。

 集会の締めくくりは日本国内での反グローバリズムの多様な運動を一つにつなぐ構成詩。「運動を始めて、何をしたらよいのかと行動を求める仲間と出会えた」と二十代の若者を中心に活動する平和グループ。「戦争犯罪を暴き、二度と戦争をさせない国際世論を作る」とアフガニスタン国際戦犯民衆法廷の実行委員。

 参加者は「自分のやっていたことは世界中の人々がやっていたことと同じなのだと確信した」「地球がすごく小さく感じられた」など、国際連帯への確信を深めた。

 二十六日の総括会議では、「アジアの課題を世界の運動と結びつける意義は大きい」(イギリス)「次の戦争を始まる前に止める運動を」(アメリカ)など真剣な論議を経て「東京宣言」を全体で作り上げた。

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