2004年07月16日発行846号

【イラク国際戦犯民衆法廷(ICTI)いよいよ第1回公判 市民が裁く「イラク占領」】

 イラク攻撃・占領の戦争犯罪を国際法で裁くイラク国際戦犯民衆法廷(ICTI)の第1、2回公判がいよいよ7月17、18日に京都で開催される。


実行委員会で挨拶する前田 朗共同代表(7月3日・京都)
写真:会場風景

 7月3日、京都市内で開かれたICTI実行委員会では、ブッシュ・ブレア・小泉の戦争犯罪を追及するとともに、6月28日に突如行われた「イラクの主権移譲」が全くのまやかしであることを暴露することもイラク民衆法廷の任務であることが確認された。

市民が企画参加

 実行委では、2日間の法廷のプログラムを確認。市民が検事団とともにブッシュと小泉への起訴事実を補足、立証するために企画参加するのが、大きな特徴だ。

市民が裁くブッシュ・ブレア・小泉の戦争犯罪

イラク国際戦犯民衆法廷

7月17日(土)第1回公判
12:30開場 13:00〜17:00
7月18日(日)第2回公判
10:00開場 10:30〜16:00
場所:シルクホール(京都産業会館8階)
阪急「烏丸」駅、地下鉄「四条」駅徒歩3分
証言者
  • ハイファ・ザンガナさん(英国へ亡命のイラク人女性)
  • サバハ・アルムフタルさん(在英アラブ法律家協会)
  • イラク現地取材のジャーナリスト など
参加費 1日券 2000円 2日券 3000円
連絡先
イラク国際戦犯民衆法定実行委員会
TEL/FAX : 03-3267-0144
京都公判実行委員会
TEL : 070-5664-2713(佐藤)

 17日は、「イラク戦争の犯罪」と「イラク占領下での犯罪」で起訴状を朗読。劣化ウラン兵器禁止条約実現キャンペーン関西が、劣化ウラン被害の実相を暴く。占領下でのとくに女性への犯罪は、女性国際戦犯法廷ハーグ判決を実現する会が補足、政権移譲をめぐる真相は、全交ラービタトゥンが暴く。

 18日は、「小泉の戦争犯罪」で起訴状を朗読。ICTI兵庫・京都実行委が自衛隊による人道支援のウソを暴露。戦略ODA(政府開発援助)批判をICTI神奈川・東海公聴会実行委が行う。ICTI沖縄実行委は沖縄の米軍兵士へのインタビューをビデオ証言し、イラクへの出撃基地となった在日米軍基地を告発する。

 また、「テロも戦争もない世界を作っていく道筋」を示すオルタナティブ企画では、各地のイラク派兵違憲訴訟や無防備地域宣言運動の取り組みが紹介される。

 2日間の法廷で大きな注目を集めるのは、イラク人からの証言だ。

 イラク人女性のハイファ・ザンガナさんは占領以降の女性や子どもへの犯罪を証言する。在英アラブ法律家協会代表のサバハ・アルムフタルさんは、「主権移譲」問題や外国駐留軍問題、サダム・フセイン裁判、イラクの将来などについて法律家の立場からの証言に意欲を燃やしている。

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