2004年08月13日発行850号

【OWFI(イラク女性自由協会)議長 ヤナール・モハンメドさん】

写真:

 2つの戦争が米国の新世界秩序のためにもたらされ、150万人のイラク人が死ななければならなかった。その理由は「解放と民主主義」だったが、私たちはいまだにそのどちらも見ていない。アブグレイブでは今でも拷問と虐待が続いている。米国が選んだ暫定政府は、まったく違法な政府だ。私たちを飢えさせ圧制を行った者たちが政権の中に居る。彼らは、人々を殺し、弾圧し、女性を弱い立場に置くこともためらわない。

 私たちは2つのテロリズムにさらされている。一つは米国の国家テロリズムであり、もう一つは世界中からやってきて米国に「聖戦」を挑み、地域を戦場に変え、人びとを戦闘に巻き込むイスラム政治勢力のテロリズムだ。しかし、イラクには第3のオルタナティブがある。自らの力でイラクを変えようとする武力を使わない市民のレジスタンスだ。

 米国資本主義にとっての敵は、左翼・労働者・女性であり自由を愛する世界の人びとだ。だから私たちは女性と労働者を組織し共闘して、市民レジスタンスを始めた。ブレマーがジェノサイドの罪を犯していると指摘し、シャリア法復活の動きを止め、デモの先頭で子どもたちは「お母さんに平等を」とのポスターを掲げた。市民レジスタンスへの政治的・精神的・経済的な支援を。

ホームページに戻る
Copyright Weekly MDS