2005年06月10日発行890号

【反民営化は世界の流れ 民営化の最悪の結末 JR事故を問う緊急集会】

事故車両の5両目(5月14日・尼崎)
写真:フロントガラスが割れ前部がひしゃげた車両

 「民営化がもたらした最悪の結末!JR西日本事故を問う緊急集会」が5月27日、都内で開かれた。事故の元凶は1987年の国鉄「分割・民営化」にあると指摘された。


 集会は、労働者の情報ネットワーク・レイバーネット日本などが主催したもので、約100人が参加した。

 同ネット代表の伊藤彰信さんが「安全チェックは労組の役目。JR西日本の労組は安全活動の不十分性を自己批判すべきだ。事故は『分割・民営化』よってもたらされたと確認し、労働者と利用者が団結して規制緩和に反撃していく一歩にしたい」とあいさつ。続いて、ジャーナリストの立山学さんが「ノーモア・尼崎事故」のテーマで講演した。

 最初に、事故で娘を亡くした父親の手記を紹介。「JR西日本は運転士の過失で処理するだろうが、会社の構造が生んだ殺人行為だ。国はこれを機会に日本を総点検すべき。今手をつけなければ、同じような事故が必ず起こる」

1047命の復帰を訴える佐久間忠夫さん(5月27日・東京)
写真:身振りを交え語る佐久間さん

解雇撤回が安全守る

 立山さんは「私の言いたいこともまさにこの通り。86年の余部(あまるべ)鉄橋事故、91年の信楽(しがらき)高原鉄道事故などに続く国鉄『分割・民営化』事故というべきもの。民営化の撤回を求める必要がある」と強調した。今後の取り組みとして「ノーモア尼崎事故を呼びかけ、1千万人規模の署名を集める国民運動をつくろう。鉄建公団訴訟の位置づけも安全再生の面から見直してほしい」と提案した。

 駅勤務のJR東日本労働者は「国鉄時代の協約が破棄され、乗務は2倍になった。駅は機械化され、駅員と乗客が話をすることはほとんどない。保線や電気の現場は委託が進み、JR社員はいない。業者は不備があっても報告しない。利用者と一緒に安全を守れの声を上げなければ」と実態を報告。本紙コラム「生きる」の佐久間忠夫さんは「解雇された1047名を復帰させることが、安全を守り、ひいては憲法を守ることになる」と、目に見える運動の強化を訴えた。

 最後に、鉄建公団訴訟原告団事務局長の佐久間誠さんが「安全問題ではインターネットを活用し、情報の共有化を進めたい」と提案し、勝利判決を求める6・9シンポジウムや7・15全国集会への参加を呼びかけた。

ホームページに戻る
Copyright Weekly MDS