2005年06月17日発行891号

【辺野古の座り込み連帯 「普通の生活を返せ」と防衛庁に要請】

 基地建設の海底ボーリング調査は許さない−沖縄・辺野古で続けられている座り込み。この闘いに連帯しようと、首都圏では毎週月曜日、「海上基地建設・ボーリング調査を許さない実行委員会」が防衛庁への抗議要請行動に取り組んでいる。


防衛庁前でボーリング調査の中止を求める(6月6日・東京)
写真:

 毎回、行動の場に現地の声が電話で届く。6月6日は「地元の国会議員が那覇防衛施設局にボーリング調査の夜間作業の中止などを要請したが、『必要であれば夜間の作業をする』との回答だ。現場は厳しいが、勝利をめざして頑張っていく」。

 5月末から6月初めに座り込みに参加した東京沖縄県人会の若者が発言。「若い海人(ウミンチュ)が『基地ができれば、ここで魚を採って普通に暮らしてきたことができなくなる。普通の暮らしがしたい』と話していたのがとても印象的だった。普通の人たちの普通の生活を守ってほしい」と訴えた。

 現地と連帯した行動の強化が重要だ。

 5月31日の座り込みに参加した沖縄・伊江島に滞在する門田由美子さんの報告を紹介する。

  *   *   *

 辺野古への座り込み支援に行った。防衛施設局が調査のため築いたやぐら上で、調査を阻止するために「命を守る会」の会員及び支援者が今朝5時半から頑張っていた。

 30日の施設局の回答で、夜間作業中止の明言はなかったものの実質中止に追い込んだとし、夜間は陸からの監視に切り換えたとのことであった。

 現在、やぐらは4基ある。この日の施設局の調査船は4艘。座り込み場所から、これらの船が連なって、やぐらの間を行き来し、時には取り囲んだりしている様子が見える。4基のやぐらを船で激励にまわった。

 3基では、防衛施設局が夜間の安全航行のために取り付けた照明器具の点検に来たが、やぐらには近づけさせず、器具を外して手渡した。5基ではやぐらの損傷が目立つようで、ダイバーによって補修の必要性の有無を検討するための写真撮影が行われていた。

 現場の監督者はダイバーにうまく指示が伝わらないことに業を煮やし、「馬鹿」と言い出す始末。これを聞いてやぐらの上から、「馬鹿と言ってはいけない」と注意が飛ぶ。このように「守る会」側は施設局に対して非暴力の対応をしている。しかし、相手側は突如として暴力行為に出ることもあり、負傷者も出ているとのこと。

 施設局の監視船が来ると、やぐらに強い緊張が走る。単管足場で、足を水中に浸けての阻止行動による心身への負担は想像にあまる。

 大詰めを迎えた辺野古。支援者の参加を呼びかけている。

 同船していた沖縄の人は「基地はどこにもいらない」と繰り返していた。

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