署名終了は条例制定の議会論議へのスタート(11月14日・奈良)
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奈良市の無防備都市条例制定署名運動は11月14日に終了。法定数(6032筆)の2倍をはるかに超え、1万3千に達した。
奈良では、請求代表者が先頭に立って連日の街頭署名に奮闘してきた。カウントダウン集会では、1か月間の思いが口からあふれだした。
辻本誠さんは「個人情報保護の動きの中で、苦労して集めた署名だけに、選管にも議会にも署名の重みをぜひとも伝えたい」、中川徹さんも「運動を成功させたい思いで1か月間、ハッパをかけ続けた。市民の平和への思いが強いことが分かった」。
般若寺住職の工藤良任さんは「文化財だからといって、戦火から守られるわけではないのは歴史が証明している。無防備宣言でしか文化財も守られない。歴史に残る運動に参加できて、光栄でした」と振り返った。
集会のあとは、近鉄奈良駅前でカウントダウン行動。受任者が次々と署名簿を持ち寄り、1万3千の大台に。最後に署名したのは、奈良公園名物の鹿? 実は鹿に扮した請求代表者の井上雅由さんが、白毫寺住職の宮崎幹大さんに署名をして、署名行動は終了。1万3152筆となった。
最後の署名は鹿?笑顔で署名活動終了(11月14日・奈良))
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署名簿は11月21日、奈良市選管に提出される。
【京都市は終盤へ 「まだ人手が足りない」】
京都市の無防備署名運動は中間点を過ぎて、勢いを増してきた。
11月14日は11区の全区役所前での一斉署名行動を実施した。折りしも京都市内はブッシュ来日に向けて厳戒態勢。道路は検問だらけで、観光シーズンを迎えたタクシー運転手からも苦情や批判が相次いでいる。「戦争国家体制そのものの警備や日米首脳会議を打ち負かすのが無防備署名。ひるまず、署名を積み上げたい」と京都市民の会の石田哲夫事務局長が語るように、14日の1日で2000弱の署名を獲得。延べで1万5千となった。
「法定数の2万3千を超え、5万から7万筆を達成するためには、まだまだ人手が足りない。チラシ配布などやることはいっぱいある。ぜひとも協力に駆けつけてほしい」と石田さんは訴える。
京都の署名運動は11月28まで。
無防備地域宣言をめざす京都市民の会への連絡は、TEL075-693-4166 FAX075-693-4167まで。