平和なイラクをと訴える(2月4日・大阪)
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IFC連帯を世界に発信した1月28日の国際会議と29日国際連帯集会。イラクから来日したIFCメンバーの中でひときわさわやかな印象を残したのが、9歳のサナリア・ハイサム・アリさん。キルクーク在住の小学生だ。
「これが私たちの生活です」とのタイトルの自作の絵を示しながら、「イラクでは、家から外に出られない。学校へ行っても外に出るのが怖い。安全な遊び場所はどこにもありません。みなさんに聞きます。私たちはどうしたらいいのでしょうか」と集会で訴えたサナリアさん。でも、集会が終われば、大きな目を見開き、屈託のない笑顔で会場内をかけめぐる。天真爛漫そのものだ。
首都圏や関西では同じ年頃の日本の子どもたちとも交流。関東ではゲームやトランプに興じ、関西では獅子舞や剣玉にもチャレンジした。初めての地も言葉の壁も無関係だ。
「サナリアちゃんは戦争でつらい思いをしているのに、どうして元気で明るいのか?」みんなが抱く疑問だ。サナリアは記者会見や質問コーナーのたびに、次のように答える。
「日本の印象は」−「とてもきれいなところ」。「イラクと日本とどっちがいい」−「日本の方がいい。だって爆発がないから」。「大きくなったら、イラクはどんな国になってほしい」−「日本のような国」。「日本のようなって」−「爆弾や爆発がなくて、安全で清潔で」。
安全な社会をつくろう
ともに遊び楽しく交流(1月29日・横浜)
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安全な空間さえあれば、子どもたちは友だちとともに遊び、育つ力を持っている。イラクでも日本でも、戦争のない安全な社会をつくりだすのは大人の責任だ。
「サナリアちゃんは、再び爆弾や暴力でいっぱいのイラクに帰っていった。『サナリアのメッセージ』をもらった私たちに課せられた課題は大きい。IFC連帯を広める。とくにイラク子ども絵画・写真展を地域に広げていきたい」。絵画・写真展スタッフの言葉だ。
アメリカでも、国際会議決議を受けてIFCや市民レジスタンスを伝えるビデオ上映会や報告会が始まった。日本の各地でもイラク子ども絵画・写真展がさらに大きく広がっている。