2018年10月26日 1548号

【沖縄のように闘い 安倍を倒そう/平和をつくる主人公は私たち/人間の尊厳 守る社会めざし共闘を】

 「安倍はヤメロ!改憲許すな!」を高く掲げ、第32回「命(ぬち)どぅ宝団結まつり」が10月14日、東京・亀戸中央公園で開かれた。未明の雨が上がり、午後には日も差す中、2500人が集った。

 まつり実行委員会事務局の伴幸生(さちお)さんが開会あいさつ。「東アジア情勢が劇的に変化している。私たちこそ平和をつくり出す主人公。安倍政権は外国人労働者を安く買い叩き、使い捨てる制度改革を進めている。当たり前に働き、当たり前に暮らしていける社会へ、ともに連帯して闘おう」

 連帯あいさつした東京全労協の寺嶋豊事務局長は「宮古・八重山の自衛隊基地拡大に全国から抗議を。改悪された労働法制を実行させない取り組みを。きょう一日の楽しみを団結の力に変え、安倍政権の改憲策動をはね返そう」と呼びかける。

 総がかり行動実行委員会の高田健さんもかけつけ、「安倍政権は7年目に入ったが、終わりの始まりだ。総裁選では105万人近い自民党員のうち投票したのは60数万人。その55%、自分たちの党の3分の1の支持しか受けていない。そして、最初の大きな仕事、沖縄県知事選で敗れた。構図はオール沖縄対日本(=ヤマト)政府。来年の参院選でも沖縄のように闘い、改憲発議に必要な3分の2をとらせず、退場してもらおう」と力を込めた。

 大きな拍手に迎えられて沖縄平和市民連絡会の北上田毅(きたうえだつよし)さん、韓国ソソンリでサード(高高度防衛ミサイル)配備撤回を闘うキム・ヨンジェさんがマイクをとる。「勝利の報告ができるのが本当にうれしい。辺野古新基地建設は必ず頓挫する」(北上田さん)「戦争国家をめざす安倍政権の欲望をみなさんの手で解体し、“トモニヘイワ”を」(キムさん)。沖縄・韓国・日本本土を結び、市民・労働者が主人公の新しい社会を築く。その一体感が会場を包んだ。(発言要旨別掲

 40張りを超すテントから呼び込みの声が響く。北上田さん、キムさんを囲む交流のひろばも設けられた。子ども全国交歓会のエイサー、獅子舞には心のこもった激励が。オスプレイ配備ノー、難民認定、リニア新幹線反対、解雇撤回闘争支援の訴えが続き、反原発の闘いでも「福島事故を経験した日本が原発輸出なんてあり得ない」「東海第2原発動かすな」「東電刑事裁判の被告人質問の傍聴、厳正判決署名を」「福島復興キャンペーンのかげで、大人の甲状腺がんが7年間で29倍、白血病10・8倍、肺がん4・2倍、脳卒中3・5倍に」などの発言があった。

 最後に、「戦争と貧困・格差のない、人間の尊厳を守る社会をつくるため、共闘をさらに広げよう」との団結まつりアピールを発した。



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