2019年11月22日 1601号

【11月ZENKO沖縄参加団/辺野古県民大行動に熱く連帯/読谷村の金城実さんのアトリエで交流】

 11月のZENKO沖縄参加団は2日の辺野古新基地建設反対県民大行動への連帯をメインに企画された。「とても充実した行程だった」という東京・ZENKO北部の藤平輝明さんが報告する。(6面に関連投稿

 11月1日沖縄到着の日は、前日未明の首里城火災の報道に包まれていた。沖縄の心のよりどころである首里城の全焼は深い悲しみとなっていた。

 参加団1日目は南城市のガマ見学、佐喜眞美術館、沖縄戦の激戦地であった嘉数高台から普天間基地展望。2日目、辺野古キャンプ・シュワブゲート前座り込み行動から県民大行動参加、午後は国頭村(くにがみそん)のヤンバルクイナ生態展示学習施設、高江ヘリパッド前テント交流、夕刻は辺野古の宿泊施設「クッション」でのゆんたく交流。3日目は、辺野古浜テント前で説明交流、松田ヌ浜でフェンス越しに新基地建設工事の様子を確認、午後は読谷村役場、恨(ハン)の碑見学、彫刻家金城実さんとの交流と大変充実した行程であった。

 初日の糸数アブチラガマ見学。ガイドのNPO法人沖縄鍾乳洞協会理事・松永光雄さんは、本土からの修学旅行の平和学習に関わっている。安全ヘルメットと懐中電灯を手にガマに入る。沖縄戦では住民の避難場所、陣地となり、南風原(はえばる)陸軍病院の分室として利用された。懐中電灯を消し、真っ暗闇を体験する。松永さんはガマから生還した人たちの聞き取りを丹念に行ってきた。戦争につながる一切を許さない強い意志を感じとることができた。

大行動に1000人が参加

 2日、キャンプ・シュワブゲート前に座り込む。一緒に参加した山内若菜さんは座り込み中もスケッチブックに筆を走らせていた。ZENKO参加団として連帯のあいさつをし、「ヘリパッドいらない住民の会」の儀保昇さんに若菜さんから似顔絵スケッチを手渡した。

 県民大行動には1000人を超える参加者があった。沖縄県選出の国会議員、県会議員の連帯メッセージが続き、れいわ新選組の山本太郎さんも駆けつけた。ゲート前テントでは、上間芳子さん、奥間政則さん、東恩納琢磨さんらにもお会いできた。奥間さんは発言の中で、11月30日からのZENKOスピーキングツアーで全国に辺野古の実態を伝える、と。ZENKOへの期待と信頼感を感じた。

 3日は金城実さんのアトリエへ。「銃剣とブルトーザー」は野外に展示されている。金城さんに案内され、銃剣を構える米兵の横に立って住民を見、次は住民の群像の中に立って米兵を見る。沖縄のおばあの表情は正面から見ると悲しそうに見えるが、下から見上げると鬼の怒りの表情であった。金城さんが作品に込めた意味合いがぐっと伝わる。写真で見るのとは全く違った衝撃を受けた。

 最新作「慰安婦」像には「アリランの詩」の題名を付けた。歴史修正主義がはびこる現代に対するメッセージだ。「表現者は思想が大事だ」「芸術はイデオロギーを持たない、なんていうのは間違っている」「ケーテ・コルヴィッツから学びなさい」と熱く熱く語る姿から、次の世代にきちんと伝えたいという思いがストレートに感じられた。





東アジアに平和をつくろう!韓国と沖縄の反基地平和運動と連帯し、武力なき平和をつくる2019ZENKOスピーキングツアー

◇韓国から 済州島で軍事基地撤去へ闘うノ・ミンギュさん
◇沖縄から 沖縄ドローン・プロジェクトの奥間政則さん

◆11月30日(土)北海道集会 13:30〜かでる2.7
◆12月1日(日)東京集会 16:30〜韓国YMCAアジア青少年センター
◆12月3日(火)沖縄集会 18:30〜沖縄船員会館
◆12月4日(水)広島集会 18:30〜広島市まちづくり市民交流プラザ
◆12月6日(金)京都集会 18:30〜キャンパスプラザ京都
◆12月7日(土)兵庫集会 18:30〜西宮市立勤労会館
◆12月8日(日)大阪集会 13:30〜PLP会館

主催 ZENKO Email zenkoweb@gmail.com
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