2020年01月17日 1608号

【2020年 辺野古の浜で“初興し” 安倍倒し新基地止めると決意 海外にも広がる共感】

 1月1日早朝の名護市辺野古松田ヌ浜。新年を祝い新基地阻止の思いを一つにする恒例の「初興し(ハチウクシー)」(主催ヘリ基地反対協議会)に市民約300人が集った。

 「美(ちゅ)ら海を守れ」の横断幕を掲げたカヌー隊による海上デモンストレーションに続き、主催者、ヘリ基地反対協議会の安次富(あしとみ)浩共同代表が「(新基地の)施工期間は12年余り、費用9千億円といわれているがごまかしている。みなさんの力で安倍政権を倒し、未来ある沖縄を私たちの手で作ろう。今日はその幕開けだ」と述べた。

 あいにくの曇りだったが、祝いの踊り『かぎやで風(ふう)』の時には雲間から陽(ひ)が射し、参加者を元気づける。

世界から届いた連帯

 「沖縄の皆さんの闘い、勇気、粘り強さが世界中の人びとを奮い立たせてくれている」(アメリカン大学ピーター・カズニックさん)、「米軍と米国の政府ではじめて辺野古新基地建設は無理であるという認識が生まれ始めている」(コーネル大学マーク・セルダンさん)など、海外から9人の連帯メッセージも紹介された。

 小学校教師のカヌー隊メンバーは「何か変えていかないとと思い、自分で行動するようになった。子どもたち未来のためにも頑張って勝利していこう」とアピール。オール沖縄共同代表の稲嶺進さんが「この初興しを起点として、みんなで必ず止められる。大変厳しいが私たちは負けない。勝つまで絶対にあきらめない」と締めくくった。

 参加したZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)沖縄メンバーは「ゲート前座り込みも2千日を超え長く厳しい闘いが続くが、海外からの多くのメッセージは沖縄の運動が世界中の共感を呼んでいる証し。いま安倍政権は崩壊への一途だ。あきらめず声をあげ続ける限り絶対に新基地を造ることはできないと確信した」と思いを語った。



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