2020年01月17日 1608号

【原発地元と結んで関電前年越しアクション ワイロより廃炉 老朽原発動かすな】

 12月31日、大阪市の関西電力本店前では、ZENKO関電前プロジェクトの呼びかけで、福島事故から9回目の年越しアクション。関電は、原発マネー不正還流事件の幕引きとさらなる再稼働を狙う。約30人の参加者が「関電はワイロより廃炉!老朽原発動かすな!」と座り込んだ。

 医療問題研究会の報告を踏まえ、事務局が「韓国では月城(ウォルソン)原発1号が、ドイツでは2022年までにすべての原発が廃炉となる情勢だ。政府に放射能による健康被害を認めさせ、避難者への支援打ち切り・追い出しを撤回させるとともに、老朽原発―全原発を廃炉にさせよう」と基調を提案する。

 反原発のオリジナル曲『大地に深く』や、「月桃の花」歌舞団によるエイサーと関電マネーを許さない!パロディ劇、茨木市での「フラワーデモ」など、反原発をはじめ様々な分野で闘う参加者がアピールした。

 ハイライトは原発立地地元との電話中継だ。高浜原発前から毎日福井県庁前で「命のレスキューランチタイムアピール」を続けている石森修一郎さん、愛媛から伊方原発に反対し関電前プロジェクトの自治体要請にも参加している松山市の門田鈴枝さん・高明さん親子がつながり、連帯のエール、シュプレヒコール。

 参加者は、コタツで暖をとりながら手作り料理や差し入れ、年越しそばで英気を養う。「老朽原発の再稼働を許すな。すべての原発を廃炉に」と、寒風の夜空に聳(そび)える関電本店に力強いコールを突きつけた。

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