2020年02月07日 1611号

【加害の責任を忘れるな/三菱重工・政府は賠償せよ/金曜行動第500回集会】

 1月17日東京で、韓国から原告・梁錦徳(ヤンクムドク)さんら21人を迎えて「名古屋三菱・朝鮮女子勤労挺身隊訴訟 金曜行動第500回特別集会」が開かれた。

 「支援する会」共同代表の高橋信(まこと)さんが基調報告。「2007年5月の名古屋高裁判決は、国・三菱による強制連行・強制労働を認定しILO(国際労働機関)29号条約違反・不法行為責任を断罪しながら『請求権協定』により棄却。限りなく勝訴に近い敗訴で、その後の7月20日、品川駅港南口と三菱重工前で金曜行動を始めた」。行動は韓国光州(クァンジュ)に伝わり、「『挺身隊ハルモニと共にする市民の会』が結成され、韓国6自治体で生活支援条例制定。日韓青少年平和交流も発展している。“あと一息”“あと一歩”としつこく継続したい」と呼びかけた。

 光州からの参加者が並び、「市民の会」常任代表の李國彦(イグゴン)さんが「年齢は10代から90代。高校生から市会議員、親子参加も5家族。親が被害者の遺族も」と一人ひとり紹介する。ハルモニも一言。「知っている顔がたくさんあってうれしい。羽があったら空に飛んでいきたい気持ち」

 長崎から過去清算共同行動の平野伸人さんが「長崎の三菱重工造船所で何千人もの徴用工を強制労働させ原爆にもあわせた。このことをしっかり肝に銘じなければいけない」と指摘。同事務局長の矢野秀喜さんが続く。「要請行動で高橋さんやヤンさんが本社に。原告と会うのは9年半ぶり。今こそ企業は解決を決断すべきだ」と強調した。

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