2020年02月21日 1613号

【みるよむ(545) 2月8日配信 トランプのイラン戦争にNO! ―世界の市民は立ち上がる―】

 2020年1月3日、米軍がイラン革命防衛隊のスレイマニ司令官をドローンで殺害。戦争挑発に世界の反戦運動は即座に「イラン戦争NO!」の声を上げた。

 わずか2日後の4日、全米90か所で抗議デモが展開された。最初の映像は、米国の反戦団体ANSWER(戦争を止め人種差別を終わらせるために今行動しよう)連合が各地の反戦行動をまとめたものだ。

 ニューヨーク中心部のデモでは数百人以上が「イラン戦争にNO!」。各地で「トランプとペンタゴンはアメリカ市民の代弁者ではない」「奴らはもっと戦争をやれと言ってる。もう戦争はいらない!」と訴えた。市民は「民衆は立ち上がっている」という横断幕を掲げている。

 同日、ロンドンではストップ戦争連合が首相官邸前とトラファルガー広場に集まり、「イラン戦争NO」を叫んだ。イギリスもペルシャ湾に新たに軍艦を派遣しているのだ。労働党党首ジェレミー・コービン(ストップ戦争連合前議長)は「世界へ、ヨーロッパへ、中東へ声を上げていこう」と呼びかけた。中心街のデモ行進は道いっぱいに膨れ上がった。

世界抗議デー200か所で

 続いて「1月25日世界抗議デー・イラン戦争にNO」。全米のみならず、カナダのバンクーバーやベネズエラのカラカスなど、全世界200か所以上で反戦行動が行われた。

 日本では、平和と民主主義をめざす全国交歓会(ZENKO)が東京、大阪など各地で取り組んだ。大阪市のデモは「イラン戦争NO」「日本は中東に派兵するな」とアピールした。

 この全世界の反戦行動がトランプの大規模軍事行動を阻んでいる。反戦運動こそ戦争を止める、そして中東からの自衛隊を撤退させることができるという確信を伝える映像である。

(イラク平和テレビ局in Japan代表・森文洋)

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