2020年02月21日 1613号

【次は2・25〜29連続5日間大行動へ ZENKO沖縄参加団】

 1月31日〜2月2日、ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)沖縄参加団は、辺野古県民大行動とともに名護市安和(あわ)桟橋の行動に参加し、ヘリパッドが建設された東村(ひがしそん)高江も訪れた。2月下旬には、「集まれ辺野古」呼びかけの連続5日間大行動と現地行動が続く。

土砂を積んだダンプを牛歩戦術で阻む

 青い空、白い雲、さんさんと輝く太陽にコバルトブルーの海。皆さんが思い浮かべる「沖縄」とはこのようなものではないですか?青い空には戦闘機が飛び、コバルトブルーの海には米軍の新基地が建設されようとしています。

 今回、わたしは安和桟橋への土砂搬出阻止の行動に参加しました。ダンプが進入しようとするのに対し、牛歩戦術で歩き、警察官に止められる―の繰り返しでした。牛歩隊には東北・青森から来ている方もいました。日本全国から「コバルトブルーの海をそのままに…」「未来の平和のために…」の想いで集まっているように感じました。

 桟橋の手前の信号でダンプは右折するためにいったん停止。牛歩戦術でなかなか入口に入れず、数珠つなぎのように並んだ列は500bは続いていました。今年からは土曜日も土砂を搬入しており、「土砂投入1年で1%」の報道に焦っているようでした。

 私は技術系の仕事をしていますが、絶対にしてはならないこと―それは「改ざん」と「虚偽報告」です。もちろん世間一般では当たり前。でも、「辺野古新基地建設」に関わる事業には、これが正論≠ノなっている。「沖縄県赤土等流出防止条例に係わる表示」と記された看板が安和桟橋の入り口に取り付けられているにもかかわらず、その横に赤土を運ぶダンプ。また、「赤土ではない」と言う政府。本当にショックを受けました。

 コバルトブルーの海はまだ完全に汚されてはいません。これ以上汚されないように阻止していきましょう。
(大阪・ZENKO枚方〈ひらかた〉 若林利行)

諦めず闘う人びとの生きざまに励まされる

 「やむぬはぎーねー、うみんはぎーん(山がはげると海もはげる)」という言葉がある。辺野古での県民大行動の後、高江に向かう沿道の風景は、まさにこの状況にあった。

 埋め立て用の土砂を調達するために削られた本部(もとぶ)半島の山は削られて無残に赤肌をさらし、土砂を運搬する何台ものダンプが土煙をあげて走っていた。

 県民大行動で出会った石原艶子さんは、自らの『月桃通信』に書いておられる。「あれほど豊かにあった貝殻もサンゴのかけらも今はなく、砂で固められた浜は駐車場となり、浜を埋め尽くしていた浜昼顔も今は上の方に少し残るだけ」と。

 ブロッコリーの森≠ニ呼ばれた豊かなイタジイの森もヘリパッド建設で大きな痛手を受けている。「ヘリパッドいらない」住民の会・伊佐育子さんに見せてもらった写真には、オスプレイが発する熱風によって枯れた木々の姿があった。

 「子どもたちの生活がどうなっていくか心配だから話を聞きに行こう、というのが座り込みのはじまり」と伊佐さんは闘いの歴史を語った。騒音と低周波と墜落の不安の中で、子どもたちを守るために3世帯が引っ越した。現在人口は152人。

 今も高江では補修工事が行われ、工事現場の入り口には5人のガードマンが配置されている。無駄な工事と警備に湯水のごとく税金を使い、自然と生き物と人々の生活を壊す安倍政治。

 そんな中、グアムの人びととつながり軍事拡大に反対する共同声明を出すなど、諦めず闘う高江の人々の生きざまに励まされた。安倍政治を一刻も早く終わらせなければと心から思う。

(堺・河内長野実行委員会 石黒和代)





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