2020年03月06日 1615号

【世界の女たちの連帯で ジェンダー差別・ハラスメントのない社会を 国際女性デーのつどいへ】

100年以上の歴史を受け

 3月8日は「国際女性デー」。世界の女性たちが、女性に対する暴力や人権侵害をやめさせ、貧困のない豊かな社会をめざして行動する日です。

 1904年3月8日、米国ニューヨークで、女性労働者が参政権を要求してデモを行ったことが始まり。以降、「パン(貧困NO!)とバラ(女性の権利と尊厳)」のスローガンを掲げて行動し、「女性の政治的自由と平等のためにたたかう」記念の日となりました。

 1975年、国連はこの日を「国際女性デー」と定め、現在は、平等な社会参加実現を求めるすべての女性たちが世界に呼びかける日となっています。

 女性に対する暴力や、ジェンダー差別をなくす運動が世界に広がっています。

 米国では、女性たちが格差と貧困をもたらしているトランプ政治を変える運動を大きく展開しています。2020年1月18日、トランプ就任以来4度目の大規模な「女性の行進」が全米で行われました。11月は大統領選挙。行進に参加した女性は「今年の目標はトランプ落選」「そのためには戸別訪問でもなんでもやる」と決意を語りました。

女たちの運動で変える

 ジェンダーギャップ(男女格差)が世界121位と、過去最悪の日本。

 一方、性暴力をなくそうと全国のフラワーデモ。性被害の当事者であるジャーナリスト伊藤詩織さんは「どんな服を着ていても、どんな場所に行っても、それで性的合意が成立しているわけではない」「どれぐらい抵抗したのかを問題にする日本の刑法を変えていこう」と訴えました。いま当事者が立ち上がり、支援の輪が広がっています。

 大阪で3月7日、セクハラや女性への暴力の裁判に数多く携わる養父知美(ようふともみ)弁護士の講演「性暴力のない社会を作るために」(仮題)を受け、国際女性デーのつどいを持ちます。世界中の女たちの運動に連帯し、ジェンダー差別を許さない社会に変えましょう。

(OPEN〈平和と平等を拓く女たちの絆〉・山本よし子)

 国際女性デーのつどい
 3月7日(土)18:30〜
 大阪・ドーンセンター(地下鉄・京阪「天満橋」)

 
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