2020年03月13日 1616号

【みるよむ(548) 2020年2月29日配信 バーニー・サンダースを米国大統領に ―DSA(アメリカ民主主義的社会主義者)の選挙闘争―】

 2020年2月、米国の民主党大統領候補予備選で民主主義的社会主義者を自称するバーニー・サンダースが勝利を重ねている。

 サンダースは、メディケア・フォー・オール(すべての人の公的医療保険)、公立大無償化、グリーン・ニューディール、富裕層増税などを掲げ支持を伸ばしている。躍進を支えるのがDSA(アメリカ民主主義的社会主義者)の選挙戦だ。

 2月12日、サンダースはニューハンプシャー州の予備選挙で勝利した。冒頭の映像は勝利演説である。

 サンダースは「何千人もの選挙ボランティアに感謝する」と発言。「雨でも雪でも寒くてもドアをノックした」という全戸戸別訪問こそが勝利を勝ち取ったのだ。彼は「ニューハンプシャーの勝利は、ドナルド・トランプの終わりの始まりだ」と宣言した。

 選挙運動を担うDSAメンバーの活動が紹介される。

 看護学校の学生は「人間を尊重する医療制度の看護師になりたい。企業の利潤優先でなく」と熱い期待を語る。組合活動家は「バーニーはずっと労働者の味方。街頭に出て闘う私たちと同じ」なのだ。他のメンバーもこの選挙運動で「より良い社会に変えられる」と確信を語る。

訪問ですべての人を説得

 カリフォルニア州DSAイーストベイ支部はメディケア・フォー・オールの訪問活動を報告。メンバーは「全戸訪問はすべての人を説得する一番効果的な方法です」と明言する。

 DSAは「世界を破壊する億万長者や石油王から私たちの生活を取り戻し未来を手に入れる。この運動に参加しよう」と呼びかける。

 現在DSAはサンダースの選挙戦を進め、新しいメンバーを次々に獲得している。こうした活動こそが社会変革の展望であることを実践で示しているのだ。

 DSAの活動に学び、ともに闘いを作り上げよう。

(イラク平和テレビ局in Japan代表・森文洋)

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