2020年03月27日 1618号

【MDS集会開く 「コロナ自粛」をはねかえす地域からの闘いで/市民生活を守る民主主義的社会主義へ】

 「コロナ対策」の名で科学的根拠もなくイベント・集会などの自粛を呼び掛ける安倍政権の犯罪性を暴こうと、民主主義的社会主義運動(MDS)は3月14日兵庫県尼崎市、15日京都市で集会を開いた。MDS書記長山川よしやすさんの講演(要旨2面)を受け、MDSの具体的な活動報告を行い加盟を呼びかけた。今後20日岡山、21日大阪、22日東京と続いて開催される。

 山川さんは、安倍政権の「コロナ対策」は人命よりも、五輪開催、改憲利用が優先していると断じ、緊急事態発令をさせない闘いを呼びかけた。支持率が低下する安倍政権を打倒するうえで展望となるのが、米大統領選挙で民主主義的社会主義者を自任するバーニー・サンダース候補者の掲げる政策が広く受け入れられていることを示した。

 「コロナ対策で政府にどんな経済支援策を要求するのか」との質問に山川さんは「コロナがなくても経済は停滞。消費税の完全撤廃、影響を受けた人に直接支援するべき」と答えた。大阪府枚方市での一人親家庭への独自支援策を求める闘いも紹介。自治体要請の重要性が示された。

阪神集会 阪神教育闘争を描く 「ニジノキセキ」上映会へ

 阪神集会の参加者約30人は3つのグル―プに分かれて交流を行った。「コロナ対策で打ち出す政策はすべて生活の悪化につながっていることは明らか。ピンチをチャンスにして安倍政権の問題点をドンドン伝えていこう」との発言には共感の拍手が起きた。

 MDS兵庫のメンバーは初めてのパブリックビューイング(街頭上映会)「沖縄に連帯する連続5日行動in尼崎〜西宮」で新たな協力者を得たことを報告した。

 4月18日には西宮で映画「ニジノキセキ」の自主上映会を行う。在日朝鮮人の教育を受ける権利を守った1948年の阪神教育闘争を描いた作品だ。無償化から朝鮮高校を外す現代の問題を問う。MDS兵庫の松谷卓人さんが「MDSは学ぶ場であり繋がり合う場。みんなで手をつないで命・人権無視の安倍政権を退陣させよう」と呼びかけた。


京滋集会 自治体破壊許さず 市民の力を結集

 京滋集会には約60人が参加。安倍政権のもとで進行する自治体破壊がクローズアップされた。支所削減、保育園・水道の民営化など矢継ぎ早に「自治体解体」の道を進んだ大津市政について、「平和と市民自治のまち大津をともにつくる会」の中川てつやさんが報告。今年1月の市長選で、民営化方針の撤回を掲げた候補者が当選した。市民の闘いが反映した。コロナ対策でも市独自の施策を求め10項目にわたる要請を行った。

 京都府向日(むこう)市議の杉谷伸夫さんは、同市のケースワーカーが死体遺棄を強要された事件の背景に言及。政府による自治体への財源なき事務移管、人員削減を指摘した。市民・職員と協力し市政改革をめざす決意が表明された。

 9月の京都公演を控えた「月桃の花」歌舞団や非正規労働者の闘いを支えるなかまユニオン、原発賠償京都訴訟支援の闘いなどの報告が続いた。MDSがあらゆる分野で市民の生活と権利を守るために闘っている姿が示された。

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