2020年03月27日 1618号

【2020ZENKOin大阪へ 首都圏でも集会相次ぐ】

 7月25、26日大阪で行われる第50回ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)に向け、首都圏各地でスタート集会が開催されている(2/9東京・大田、2/22横浜・鶴見、3/14千葉・市川、3/28東京・日野)。

 3月8日、東京・北区で開かれたZENKO北部の集会では、「日韓ユース平和参加団in済州(チェジュ)」から「歴史を見ると、安倍政権が過去を反省せず対立を煽っていることがわかる。私たち日韓の青年はつながっていく」「“アカ”でないことの証明のため住民は虐殺に加担させられた。日本の植民地支配が分断を生み、“親日派”による弾圧が4・3事件のきっかけになった」と報告。画家の山内若菜さんはワークショップで制作した絵巻『明けの朝日』を展示し、「福島・沖縄・韓国、戦争・原発―理不尽な世界より人は大きい。そういう感動、命の大きさを表現したかった」と話す。

 首都圏なかまユニオンの組合員Nさんは「大手人材派遣会社の不正を告発したら、嫌がらせされ自ら辞めるよう仕向けられた。派遣会社は派遣社員を守らず、クライアント企業にばかりヘイコラ。現代日本の派遣社員は奴隷だ」と訴えた。社会福祉法人「新(あらた)」に解雇撤回を求めている市川隆さんは「正月の役員宅アクションは効果絶大だった。東京高裁から不当判決が出たが、今後とも闘いは続く」と決意を語る。

 集会は「新型コロナウイルスをめぐる安倍政権の対応はでたらめ」とし、▽検査・予防・感染症医療の拡充▽休業を余儀なくされる労働者への賃金補償―などを求める特別決議を採択。自粛ではなく「もの言える」社会を、安倍政権の退陣で命と暮らしを守る政治を、と呼びかけた。

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