2020年04月03日 1619号

【国際女性デーのつどい/女性差別・ハラスメントのない社会めざす】

 「3・8国際女性デーのつどい」(同実行委員会主催)を3月7日、大阪市内で開催しました。

 世界各地での女性たちの闘いの映像と“YES TO WOMEN2020”の歌でスタートです。この歌には、性暴力を許さないと声をあげるフラワーデモに参加した人や性暴力被害と闘った人の思いが込められています。「月桃の花」歌舞団と実行委員のメンバーで歌いました。

 基調報告「女たちは黙らない」では、性被害を訴えたジャーナリスト伊藤詩織さんの勝訴や福岡高裁での性暴力逆転有罪判決に注目しました。その勝利にはフラワーデモや#MeToo 運動が大きな影響を与えていると思います。女性たちはみんなで集まって「おかしい」
と声を上げている、世界中の女性が立ち上がっていることが報告されました。

 養父(ようふともみ)知美弁護士の講演は「性暴力、セクシュアル・ハラスメントと闘う」。国連の「女性に対する暴力の撤廃に関する宣言」(1993年)が紹介されました。

 女性の解放、女性に対する差別と闘うには暴力と闘う必要があるということがとても重要であると話されました。また性暴力、セクシュアル・ハラスメントは権力関係を背景として行われると強調されました。権力は、いうことをきかせる力、忖度(そんたく)させる力だと話されました。

 具体例として伊藤詩織さんの裁判と養父弁護士が担当された2件の裁判を取り上げました。被害者がNOと言えない背景とともに、性暴力を裁く裁判の難しさや加害者への怒りがたいへん熱い思いで語られました。

#MeToo #WithYou

 今年予定される「刑法改正」について質問が出ました。現在の暴行と脅迫がないと性犯罪にはならないものから暴行脅迫要件を撤廃させることや性交同意年齢の引き上げ(13歳から18歳に)、公訴時効の撤廃もしくは停止などの見直しが必要だということです。

 実行委員会を構成する各団体からの報告とアピール、行動の呼びかけのあと、最後に、参加者が各々のおもいを書いた#MeToo#WithYouのポテッカーを掲げ集会を終えました。

 今年のテーマである「世界の女たちの連帯で、ジェンダー差別・ハラスメントのない社会をつくろう!」をめざして、これからもがんばりたいです。

 M・E(OPEN―平和と平等を拓く女たちの絆)

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