2020年04月17日 1621号
【「コロナ」ただ中の茨木市議補選 市民のいのちを守れ 「変革へみなさんの力を」と山本よし子候補】
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大阪府茨木市で4月5日、市長・市議会議員選挙(補欠、定数3)が告示された。コロナ感染拡大の中、どのような政治が必要かが問われる選挙。立候補した「憲法いかそう茨木市民の会」代表の山本よし子さんはJR茨木駅前で「いのちを守れ」と第一声をあげた。
税金はいのちと生活へ
市民の会事務局長の小山潔さんは「ウイルス検査がほとんど行われていない。私たちは、税金は市民のいのちと生活を守るところへ回せと訴えてきた。その活動を今活かしたい」と選挙戦の意義を語った。安倍内閣は五輪開催を優先し検査数も制限。必要なのは、検査を徹底し感染者を特定して拡大防止への科学的対策をとり、それを可能とする医療態勢を築くことだ。
市民のための自治体変革をめざす近隣の市議らが激励する。大阪府交野(かたの)市議の松村ひろ子さんは「現在の学校休校や学童保育の問題など、子どもたちの教育に携わってきた山本さんだからできることがある」、京都府向日(むこう)市議の杉谷伸夫さんは「無所属市民派議員こそが市議会を厳しくチェックできる。ぜひ勝利を」と訴えた。
自治体にどのような施策を取らせるのかが重要になっている。大阪維新の会・吉村大阪府知事が、コロナ特措法に基づく「緊急事態宣言」を速やかに出すよう求めているからだ。
MDS(民主主義的社会主義運動)書記長の山川よしやすさんは「緊急事態宣言が新型コロナウイルス問題の解決に結びつかないことは、アメリカ等で実証済み。だから、維新にも自民にも任せられない。市民のいのちを守る政治家を誕生させよう」とエールを送る。
安倍と維新を止める
病院や保健所を減らし続けたのは、安倍や維新の政策だった。いのちを最優先にする政治への変革は急務。現市長も維新の市長候補も「医療強化」「病院誘致」と宣伝するが、医療を弱体化させてきた共犯者だ。
市民からは期待の声。
壮年の男性は「今、医療崩壊からいのちの選別へと至ろうとしている。大阪維新の会が大阪市で行ってきたことは、住吉市民病院の閉鎖など、弱者の切り捨て。医療・福祉・文化を守る山本さんに期待している」。子育て世代の女性は「待機児童も解消しておらず、我が家も1年待ちでした。市民の声を拾い上げてくれる山本さんに、ぜひ議員になってもらいたい」。
山本よし子さんは「新型コロナウイルスで緊急事態宣言が出されたら、市民が政治を批判できなくなる。茨木市政を変えるために、みなさんの力を貸してください」と力強く呼びかけた。投票日は4月12日。
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