2020年04月24日 1622号

【大阪・茨木市議補選 山本よし子さん大健闘 DSAに学んだ4千票 憲法をいかしていのちを守れ】

 大阪府茨木市議会議員補欠選挙(定数3)が4月12日投開票された。「くらしといのちのために税金を」と訴え、無所属市民派として立候補した「憲法いかそう茨木市民の会」代表の山本よし子さんは4005票を獲得。当選には至らなかったが、2017年1月前回市議選の1009票を4倍に増やす大健闘だ。

 「市民の会」事務所では、開票結果を待ちつつ、支援者らが今回の選挙戦を振り返る交流を行った。

 「コロナ『自粛』が強まり人がいない中でも、わざわざ家から出てきて手を振ってくれる方がたくさんいた」「『ポスターを見て、山本さんの主張が一番正しかったから、票を入れてきましたよ』と声がかかった」など、安倍政権―大阪維新の会と対決し、コロナ緊急事態宣言反対もはっきり掲げて支持を広げたことを示す報告が続く。

 維新は市議補選で当選したものの同時に行われた市長選では大差で敗北。府下の首長選で連勝してきたが、茨木市民は支持しなかった。

顔の見える関係築く

 選挙に至る運動と選挙戦を通して、多くの市民と顔の見える関係がつくれたこと、茨木市を変えていく展望が開けたことを、会メンバーは実感する。

 午前0時をまわり、確定票を笑顔で聞いた山本さんは「これはDSA(アメリカ民主主義的社会主義者)に学んで得られた4000票」と切り出した。

 「昨年夏以来、DSAの戸別訪問に学んで、試行錯誤を続けながら支援者とともに1軒1軒を訪れ、市民の声を直接受けとめてきた。この地道な努力による支持。新型コロナ問題でもいのちを守れと訴え、安倍や維新への市民の怒りを強く感じてきた。被害拡大を防ぎ、休業を求めるからにはセットで生活保障をしなくてはならない。市民会館を作る153億円の資金があるのなら、今すぐそれを市民のために使わせよう」

 市民の会事務局長・小山潔さんは「新型コロナ問題で苦しんでいる市民から受けた要請を基に、会としてただちに茨木市へ要求を突きつけていこう」と選挙後も続く市政変革への闘いのスタートを呼びかけた。



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