2020年05月01日 1623号

【要望には直ちに答えよ/西宮市にコロナ対策で要望書】

 緊急事態宣言の下、市内の介護事業所も一時閉鎖を余儀なくされ、利用者の自宅待機で収入が激減している。一方、市のPCR検査は一向に進まない。4月13日時点で電話相談件数4300件に対しわずか5%程度の実施状況だ。

 私たちは4月5日、コロナ関連の要望書を市民相談課へ提出した。急な呼びかにも8名が参加した。要望項目は「コロナ検査をもっと増やすこと。収入が激減している介護サービス事業所への収入補填すること。公的な集会所の一律閉鎖はしないこと」の3点。

 窓口には感染防護用の透明なシートが貼られ、「面談による相談は原則受け付けていない」との看板も。「回答には1月半ほどいただきたい」などと言う。「緊急に回答がほしい内容ですよ」と怒りを抑えて訴えた。

 この日、兵庫県からの指示で「出勤職員7割減」体制、福祉関連職場までも対象になっていた。介護事業所ひとつとっても連日問題が起きている中で、市は現場の実態調査が真剣にできるのか不安になる。担当する法人指導課にも出向き、要望の緊急性を説明した。

 この要請にはじめて参加されたKさんから「沖縄の基地の取り組みだけでなく、(コロナで)市への要望に参加できてうれしい」と言われた。今後も市への要請行動を続けたい。また何より戸別訪問などでこのことを知ってもらい、市民の声を聞き取り、行動への参加も訴えたいと思っている。

(ZENKO兵庫・三橋英子)

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