2020年05月01日 1623号

【PCR検査数公表せよ 横浜市健康安全課に要請】

 平和と民主主義をともにつくる会・かながわは4月16日、横浜市健康福祉局健康安全課に対し新型コロナウイルス感染拡大防止に向けた要請書を提出した。

 要請事項は「横浜市のPCR検査実施人数・陽性者数・相談件数を区ごとに毎日公表する」「かかりつけ医が必要と認める人すべてがPCR検査を受けられる体制をつくる。ドライブスルー方式など身近な場所でのPCR検査を導入する」「無症状・軽症者が隔離療養できる施設を整備する」「院内感染防止装備の充実を市として支援し、危険手当を拡充する」「カジノ誘致手続きは延期ではなく中止する」など8項目。

 健康安全課は係長が対応した。当初「書類を受け取るだけ」としていたが、会側が要請書の要点を読み上げるのを認めた。横浜市の感染者数発表は毎日ではなく陽性者が出たときだけ。検査数は全く発表せず、18ある行政区ごとの数も示さない。「これでは感染の実態はつかめない。全体像が市民に分かるように」と求めると、「区ごとの発表は個人情報保護の立場からしていない」という。他の要請事項についても具体的な言及はなかった。

 回答は広聴相談課を通して2週間以内に文書で届くことになっている。

 要請に先立って14日、鶴見駅前で実施した街頭宣伝では、「こわい」「心配」などの声が多く寄せられ、「十分な検査・医療確保、生活保障を求める署名」30筆が集まった。

MDSホームページに戻る   週刊MDSトップに戻る
Copyright Weekly MDS