2020年05月22日 1625号

【雇用と休業補償、財政支援へ 5・1日比谷メーデー 日韓連帯も訴え】

 第91回を迎えた今年の中央メーデー集会はすべて代表参加、ライブ配信で開催された。全労協が中心の5月1日日比谷メーデーは、全水道会館で約60人の参加に絞り、間隔をあける感染症対策の下で行われた。

 主催者から鎌田博一国労東京地本委員長が「何よりも医療関係従事者への財政的人的支援が求められる。物流・介護・食品・清掃などに携わる労働者の奮闘も忘れてはならない。解雇・賃金カットが横行し、補償の伴わない営業自粛が強いられる中、雇用と休業補償、中小企業・個人事業主への財政支援も急務だ。世界が国民の命と社会を守ることに全力を挙げているとき、安倍政権の改憲策動は全く許されない」と訴えた。

 韓国民主労総のキム・ミョンハン委員長からメッセージが寄せられた。「新型コロナ感染の下で、民主労総は解雇を阻止し、総雇用を維持させ、社会安全網を拡充させた。弱い立場の人びと、追い込まれる労働者へ優先的対策を講じるよう全力を挙げている。コロナ終息後、社会の後退ではなく、社会的進歩に向かわせるために、韓日労働者の団結が重要だ」

 集会後、駅頭でプラカードなどを掲げ、スタンディングアピールを行った。

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 関西各地でも、5・1メーデーで労働者・市民が声を上げた。大阪では、第91回中之島メーデー(靭〈うつぼ〉公園)に各組合、なかまユニオンなどの代表も参加し集会。街宣車3台での市内宣伝やなんば・高島屋前で「コロナ解雇、派遣切りを許すな」などとアピールした。京都でも、「働く者の権利、平和と民主主義をまもろう」と第30回京都地域メーデー(円山公園音楽堂)・デモに全交、なかまユニオンが参加。「月桃の花」歌舞団はエイサーで行進を鼓舞した。



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