2020年05月22日 1625号

【パンデミック、コロナ恐慌から命と生活を守る/ZENKO関東が交流集会/検査・医療・補償に国費投入を】

 ZENKO関東実行委員会は5月5日、「パンデミック、コロナ恐慌から命と生活を守る交流集会」をオンライン開催。

 事務局の原弘篤さんが「緊急事態宣言ではなく検査・医療・補償に国費投入を」と基調提案。「PCR検査に49億円、医療体制整備1490億円の一方、“GoToキャンペーン”=終息後の消費喚起策1兆6794億円」など安倍政権の無為無策を暴き、「感染拡大防止に最も有効なのは人権保障」として「徹底的な検査、重症度別の隔離・治療、医療物資の確保、辺野古新基地2・5兆円はじめ不要不急予算を充当した国費投入・損失補てん」など要求事項を示した。ZENKOコロナ緊急署名の集中や対自治体・政府要請(5月12日東京都要請)、5・31ZENKOスピーキングツアー、7月末2020ZENKOin大阪―などの行動を提起した。

 報告・討論では、「病院の職員全員にPCR検査を行えという要求が強まっている」「街頭署名に『10万円1回ぽっきりでは家賃にも満たない』と不満の声が寄せられた」「都営住宅を回るとフィリピン国籍の人から『コロナにかかったらどこに連絡したらいいの』と聞かれた。このような人たちの声をすくい上げられるのが戸別訪問」「カジノ反対の署名受任者に電話かけをした。学校に行けない子どもや、休業した夫のことを心配する声が聞けた。『青島まさはる通信』も増えた」など、さまざまな手立てでくみ取ってきたコロナ禍下の不安や怒りを共有。

自治体に声届ける

 「大田区に要請行動を行った。医療機関に防護服を、の要求に『区民から寄付されたマスクや手袋を渡している』。区が積み立てた基金を使え」「市川市には保健所がないが感染症対策には欠かせない。人と直接身体的に接触する仕事で利用者とどのようにかかわれるのか、など要望書にまとめたい」「横浜市は医師会委託でPCR検査を市内10か所で行う。1日100検体だけと少ないが、『足りない』の声が届いた面もある」など、自治体に要請を重ねる重要性が確認された。

 首都圏なかまユニオン委員長の伴幸生さんは「全国際自動車労組では、タクシー労働者への『100%休業補償』を求めて団体交渉を要求中。運転席と後部座席を隔離する仕切りを設置させ、運転手と利用者の安全を守る」「学費減免や支払い猶予、経済的困難への支援を求める声が強い。奨学金問題対策全国会議は5月9日、『緊急ホットライン』に取り組む」と紹介。

 靴の労働者協同組合企業パラマウント・ワーカーズ・コープ前代表の稲垣敏彦さんは「急激な売上減少に見舞われる一方、家賃など固定費の支出は変わらず、厳しい。みなさんの直接的継続的支援が欠かせない」と全交用カタログによる商品購入を呼びかけた。


【案内】緊急事態宣言NO! 軍事費削って、コロナ感染症対策に!地域から命、人権、生活を守る 2020ZENKOスピーキング・ツアー

 コロナウイルス感染対策に最大限の準備をして運営します

 ■関東集会 ゲスト 奥間政則さん
 5/31(日)15:00〜
 @鶴見駅前ホール(加瀬会議室)(横浜市鶴見区豊岡町3-28 第二竹内ビル)
 @パラマウント・ワーカーズ・コープ(足立区千住関屋町8-8)

 ■関西集会 ゲスト 儀保昇さん 田村順玄さん
 6/7(日)14:00〜
 @学働館 4階メインホール(大阪市西区川口2-4-2)
 @大阪・京橋 LAGセンター(大阪市城東区蒲生1-6-21)
 @兵庫 神戸学生青年センター(神戸市灘区山田町3-1-1)

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