2020年05月29日 1626号

【「日本の民衆 頑張って」 韓国から"共に平和!"の連帯マスク 心一つに 力も入る】

 5月2日、都内のZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)事務所に到着すると、腰まで届きそうな高さの大きな箱が届いていました。送り主には韓国・星州(ソンジュ)でTHAAD(サード)(高高度防衛ミサイル)撤去へ闘うカン・ヒョンウクさんのお名前があります。

 箱を開けて目に飛び込んできたのは、カラフルな大量のマスクと、その上に置かれた「頑張ってください。日本の民衆 頑張ってください。Z.E.N.K.O」と描かれた一枚の紙。750枚ものマスクは、丁寧に縫われフィルター入れも備わったカラフルな手作りマスクと、「共に平和!」の日本語・韓国語がプリントされた布マスクでした。

 手に取ると、星州で私たちを温かく出迎えてくれたソソンリや円仏教の皆さんの笑顔が思い浮かびます。韓国の皆さんの温かい連帯の気持ちに胸が熱くなりました。早速マスクを全国に発送する作業を行いました。

マスク着け行動

 次の日は憲法記念日。国会前で行われた憲法集会でそのマスクを着けて行動しました。マスクを着けると体の奥底から闘争心が湧き上がり、チラシを配る手にいつも以上に力が入ります。

 通りかかった方から「良い柄のマスクですね」と声がかかり、韓国のサード基地建設問題を説明しマスクをプレゼントしました。「韓国からわざわざ送ってくれてうれしい。マスクが手に入らず困っていた。ありがとう」とのお礼も。

 関西では、プレゼントされたマスクを着けて街頭行動や戸別訪問を勢力的に取組んでいます。沖縄では、辺野古新基地建設と闘う上間芳子さんや奥間政則さん、儀保昇さんにもマスクが渡りました。儀保さんからは「マスクありがとうございます。こんな状況ですが負けずに安倍政権を倒すまで頑張りましょう」とメッセージが届きました。

連帯の動画でお礼へ

 韓国へのお礼として、マスクを着けた画像や動画を全国から集め、連帯動画としてプレゼントすることとなりました。北海道から沖縄まで、連帯と感謝を示す動画・写真が届いています。Zoomを使ったオンライン会議では、マスクを着けてパソコンの画面ごしに動画を撮影しました。これからすぐに編集作業にとりかかります。

 ソソンリの皆さんからの温かい連帯の気持ちが、マスク配布を通じてたんぽぽの綿毛のように全国に広がり、体の奥底から湧き上がる闘いの芽がすくすくと伸びています。コロナ禍で人と人との物理的距離が開いても、心は一つ。マスクを着けて、国際連帯の力を糧に行動していきましょう!

(ZENKO共同代表・河辺友洋)







 
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