2020年06月05日 1627号

【ZENKO地域会で堺市へ どの医療でも犠牲を出すな】

 4月中頃、地域の共闘団体「市政を刷新し清潔な堺市政を取り戻す市民1000人委員会」から、コロナウイルス感染症対策で市に要望書を出す動きが始まった。ZENKO堺・河内長野地域会の有志も、原案に対する意見を集めようと動いた。広範な課題を網羅した市民の要望書が完成し、4月20日提出された。

 こうしたとき、松井大阪市長が十三(じゅうそう)市民病院をコロナ専門にすると突然の発表。積み上げてきた地域医療の役割が緊急事態宣言下でいとも簡単に壊されてしまう状況に、私たちも地元で声を上げなければと思った。

 地域会の場で堺市に要望書を出す提案をした。参加者の経験談が医療状況を物語る。医師の触診もなし、話さえ十分に聞いてもらえず、新たながん患者の受け入れ中止など。コロナ対策の大義名分で他疾患の患者さんや妊婦さんを決して犠牲にしてはならないことを強く訴えたかった。また、公的会館の一律閉館は憲法に謳われた表現の自由、集会の自由を侵害し許されないとの意見が出された。

 意見を2つの要望にまとめ5月12日、7名で市政情報課を訪問。(1)PCR検査の拡充とコロナ感染症以外の疾患治療や周産期医療を犠牲にしない医療体制を整えること(2)緊急事態宣言下での公的施設、集会所などの一律使用禁止をやめること。その他、市長に問いただしたい質問も加えた。

 回答には1か月〜1か月半かかると言う市に、参加者が「不安な市民の思いに応えるため一刻も早く回答すべきだ」と発言。迅速な対応を求め行動を終えた。

(ZENKO堺・河内長野 石黒和代)

MDSホームページに戻る   週刊MDSトップに戻る
Copyright Weekly MDS