2020年06月12日 1628号

【軍事費削ってコロナ感染症対策に/命・人権・生活を守るスピーキングツアー/関東集会 開く/韓国ソソンリへのTHAAD(サード)追加搬入糾弾の緊急声明採択】

 ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)の「命・人権・生活を守る2020スピーキングツアー」関東集会が5月31日、横浜・鶴見区で開かれた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため東京・足立区のサブ会場など各地からオンライン視聴できるようにし、会場・リモート合わせて約170人が参加した。

 基調報告では「安倍政権は追いつめられている。軍事費を削ってコロナ感染症対策に。韓国・世界の反戦運動と連帯し、平和な東アジアの構築を」と主張。沖縄から駆けつけた「あつまれ辺野古」共同代表の奥間政則さんが「暴走する日本の軍事化」のテーマで講演した(要旨別掲)。

 奥間さんは質問に答え、沖縄県議選に関連して「コロナの影響を一番切実に受けるのが若者たち。コロナを逆手に民衆が立ち上がることを若者に意識づけていかなければ」と話した。

 韓国ソソンリからは「海を越えて同志へ送る」メッセージ動画。「“同病相憐”という言葉がある。韓国と日本で最後まで生き抜き、私たちが望む平和を共に」と呼びかけている。そのソソンリの状況が5月28日夜、一転。大量の警察隊が動員され、住民を暴力的に排除してTHAAD(サード)(高高度ミサイル防衛システム)追加配備が強行されたのだ。暴挙を糾弾し、東アジアからすべての軍事基地撤去を求める緊急声明を採択。声明は直ちに翻訳され、ソソンリ現地に送られる。

行動し連帯する

 連帯あいさつ、取り組み報告が続く。「毎年、辺野古座り込みツアーを続けている。ホームページを見て移住先のノルウェーから参加した人も」(島ぐるみと神奈川を結ぶ会共同代表・仲宗根保さん)「足立区で戸別訪問を行っている。市民の要求を実現するには行動すること、人と会うことを止めるわけにいかない」(ZENKO・藤平良祐さん)「安倍政権のコロナ無策でプロ・ミュージシャンとしては生きられなくなった」(平和と民主主義をともにつくる会・かながわの清水康之さん)

 「非正規労働者の雇い止め、派遣契約の中途解除は生存権を奪う。団体交渉や労働局申告などで復職をめざす」(首都圏なかまユニオンの伴幸生委員長と組合員Oさん)「医療崩壊が起きるからPCR検査をしないほうがいいなんて、命を何だと思っている」(福島からリモート参加の大藤圭子さん)「大勢の人が楽しんでくれた駅前パフォーマンス。リアルの文化イベントが求められていると実感した」(「月桃の花」歌舞団・青島みのりさん)

 行動提起では、▽6・11ZENKO中央要請行動▽小池都政に対抗し、都知事選(6/18告示、7/5投開票)への市民と野党の共闘候補擁立▽7月「2020ZENKOin大阪」の成功―が強調された。





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