2020年06月19日 1629号

【リアルの文化イベントで発信できた/実行委員長 青島みのり】

 昨年7月に開催した歌舞団まつり。鶴見駅東口の広場で行ったお祭りは大好評でした。今年もぜひ開催したいと思い、準備を進めていましたが、新型コロナウイルスの影響で中止することとなりました。

 ただ、自粛が続くなかで様々な文化、スポーツイベントがなくなり、街から活気が失われています。今回のイベントをやりたいと思ったのは、元気をなくした人たちや交流の機会を奪われた人たちが“楽しい”を共有できる場所があったら、と感じたからです。

 開催にあたっては、アルコール消毒やマスク着用、自粛警察が来た時の対応、とかなり気を張って準備。こんな時期に…と嫌な目で見られるだろうなと少し怖い部分もありました。けれど、いざオープニングでエイサーの大太鼓の音が響くと、駅前を歩いていた人たちが「あれ、なんかやってる…」といった面持ちで次々に立ち止まり、パフォーマンスを楽しんでくれています。まさかこんなに反応が良いとは思わず、とても驚きました。

 観客の方から温かい拍手をいただき、笑顔も見ることができました。私たちのような発信者を待ちわびていたのか、パフォーマンスを楽しみ、出演者の声に共感してくれていたと感じます。「こんな時期にやってくれてありがとう」「しばらくこういうことはなかったから嬉しい」といったお言葉をいただきました。

 ネット空間ではないリアルの空間でメッセージを発信できるイベントが開催できたことをとても嬉しく思います。

 開催後、鶴見川沿いの公園で交流会を行いました。出演者からは「本当にやって良かった」「楽しかった」の言葉とともに、こういうイベントはもっと定期的にやったほうがいいという声が目立ちました。「来年と言わず、年内にまたやりましょう」との意見に主催者側の私は「えぇ! スパン短っ!!」。でも、確かに年一度のイベントにするには今回のストリートライブはもったいないとも思います。硬くならずにみんなが明るく、楽しくメッセージを発信できる場になるならやってみたいです。今回も、あまり表情には出ませんが案外、私が一番楽しんでたんじゃないかなと思ったりもします(笑)。

 今後は2〜3か月に1回など続けての開催を目標にし、繋(つなが)りをつくっていければと思っています。

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