2020年06月19日 1629号

【距離保ちながら解放感あふれる空間が/命かがやけ駅前パフォーマンス/「月桃の花」歌舞団/横浜・鶴見】

 5月24日、横浜・鶴見区で「命かがやけ鶴見駅前パフォーマンス」が繰り広げられた。「月桃の花」歌舞団が主催した。

 ソーシャルディスタンシング(人との距離確保)をはじめ感染拡大防止策に最大限留意。出演者用マイク前の巨大透明シート=「ステージシールド」は倒壊の危険があり撤収したが、マイクの間隔や観客用のいすの間隔は十分にとった。

 オープニングは歌舞団のエイサー。清水康之さんらがこの日結成した南米楽器を使ったフュージョングループ「横浜事変」、Taka Takaの阿部孝史さん、官邸前で一人芝居を演じてきた右田隆さん、鶴見駅東西通路で尺八を披露している区内在住の男性らが続く。

 合間はアピールタイム。「島ぐるみと神奈川を結ぶ会」の仲宗根保さんはジュゴン帽をかぶり、「翁長(おなが)前知事は『保守・革新で争っている場合ではない。沖縄のアイデンティティを前に出そう』、手を携えて新基地を止めようと訴えた。安倍のでたらめに早く終止符を」と呼びかける。「横浜市議会で野党市議が『4億円のカジノ予算はコロナ検査に回せ』と求めたが、林文子市長は『横浜の感染者が少ないのはインバウンドが少ないから。インバウンドを増やすためにカジノは必要』。耳を疑った」と語るのは、「平和と民主主義をともにつくる会・かながわ」の青島まさはるさん。

 駅前を行き来する人びとの多くが足を止める。緊急事態宣言下、失われていた笑顔が戻った。解放感あふれる空間は、命と暮らしを守る闘いへの市民の幅広い共感をつくり出していく。

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