2020年06月19日 1629号

【極東最大米軍岩国基地の実態を知らせる 「リムピース」共同代表、「ピースリンク広島・呉・岩国」(世話人)田村順玄さん】

 米軍岩国基地は2500億円かけ、沖合に滑走路を増設するなど40%も拡張する工事を進めています。いま屋外ステージを持つ多目的施設を建設中。これが最後の施設です。

 岩国市民のよりどころである愛宕山は増設工事の土取り場になり、後には高級米軍住宅262戸が建築されました。8千人収容の専用野球場(「絆スタジアム」として共同使用)まであります。古い基地施設は8千億円でリニューアル。2010年代に厚木基地の空母艦載機部隊が移駐し始め、17年には極東最大の米軍基地となっています。

 私は月に2回、「おはよう愛宕山」新聞3千部を発行し、基地問題などを伝えています。市議会議員になった年から25年間、6月7日で611号になりました。議員時代に基地の拡張を止められなかった責任を感じているからです。

 最新号の特集は、岩国基地のフェイスブックに載った「コロナルール」。市が学校再開したにもかかわらず、司令官は基地機能の全滅をおそれ、基地で働く日本人従業員の子どもの通学「自粛」を命じました。子どもを介して親が基地にウイルスを持ち込むことを恐れたのです。約100人の子どもが通学できないという憲法違反の事態が起きました。すべてが米軍中心に動いているのです。

 10年前から米軍住宅反対を掲げた「愛宕山みまもりの集い」を月に2、3回開催し、座り込みを続けています。300回近くになります。在日米軍は、沖縄がだめなら岩国で対応できると考えています。在日米軍の監視情報を「リムピース」のウェブサイトに載せています。

 辺野古を止めるにも全国からの結集が必要です。コロナに負けず、ともに闘いましょう。 
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