2020年06月26日 1630号

【1630号主張 都知事選勝利を宇都宮さんとともに 小池都政、安倍政権の新自由主義路線に終止符を】

 東京都知事選が6月18日告示され、7月5日投開票される。我々は宇都宮健児・市民と野党の共闘予定候補を支持し闘う。

 今回の選挙は、新型コロナウイルス危機の下で「都民の生存権がかかった選挙」(6/3宇都宮)である。

安倍、小池のコロナ失政

 安倍政権のコロナ対策のでたらめさは、すでに市民の前に明らかになっている。市民が要求し続けてもPCR検査拡大は実行されず、必要な防護具・医療器具も用意されず、病院は経営危機に陥っている。コロナ危機に苦しむ市民、中小企業に支援を迅速に行わなければならないにもかかわらず、持続化給付金の電通への丸投げのように、安倍を支持するグローバル企業の利益を優先している。いま安倍政権の新自由主義路線に終止符を打つときだ。

 安倍のあまりにもでたらめな対策への市民の失望に対し、小池はコロナ対策を都民に売り込んでいる。しかし、本質は安倍政権と変わらない。東京オリンピック延期決定までコロナ対策にとりくまず、延期が決まるや「都市封鎖」を言い出し、安倍の先手を打ったことを宣伝した。だが、小池の対策は「東京アラート」に見られるように科学的根拠を持たず、何かやっているふりを宣伝しているにすぎない。PCR検査にも必要な財政支出を行わず、市民の声に押されて区市町村に任せるだけだ。

 都知事選挙の意義は重大である。都民の命と暮らしを守るために、都知事選に勝利しなければならない。

都民の命と暮らしを守る

 宇都宮候補は、公約として緊急3課題((1)PCR検査態勢などの医療体制の充実、休業補償の徹底(2)都立、公社病院の独立行政法人化の中止(3)カジノ計画中止)、重視8課題(学校給食の完全無償化、都立大学授業料を当面半額化し無償化をめざすなど)の政策を掲げている。

 これらの政策は、MDS(民主主義的社会主義運動) の掲げる政策(「コロナ危機を克服し社会を変える18の政策提案」)と一致する。

社会を変える一歩へ

 小池を敗北させ、動揺する安倍政権を完全に追い詰め、まとめて打倒することが市民の命と暮らしを守る道である。都知事選には山本太郎れいわ新選組代表が立候補を表明した。小池・安倍政治に終止符を打つためには市民と野党の統一候補でなければならない。れいわは闘いの方向を見誤っている。また、小池、安倍亜流である維新系の候補者もいるが、敗北させなければならない。

 全力を込めて闘い、民主主義に貫かれたコロナ対策を実現しなければならない。都知事選勝利を、日本社会を民主主義的社会主義へと変革していく大きな一歩としよう。

  (6月18日) 
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