2020年06月26日 1630号

【ネットも使い市民アンケート 母親らと対市要望 予算にも反映 京都・向日(むこう)市】

 4月末から5月15日まで、「新型コロナ問題―みなさんのご意見をお聞かせください」と題した市民アンケートに取り組みました。

 回答者数は149人。最も多くの市民から訴えられたのは感染不安と検査の拡大の声でした。

 紙のアンケートの他に、小・中の子どもの母親であるスタッフの一人がネットアンケートを作ってくれました。ネットアンケートには、30代、40代の子育て世代から、休校・休園中の子どもたちの体力低下やメンタルヘルスの不安の声が寄せられました。出産予定の妊婦からは、産院でも面会禁止など負担が多い一方で、生まれてくる赤ちゃんは国からの10万円も対象外で「見捨てられた思い」が訴えられました。

 こうした声をもとに市長、教育長への要望書を作り、5月20日に子育て世代の母親3人らとともに、向日市に申し入れました。当初短時間だけと言っていたのが、1時間以上の話し合いができました。皆さん初めての経験でしたが、アンケートで届けられた多くの声が自信と力になったと思います。

 その後向日市議会が始まり、市は第二次新型コロナ感染症対策事業を提案。4月28日以降生まれる赤ちゃんへの10万円の特別給付金や、すべての高齢者にマスク・消毒液を送ること等が盛り込まれました。また、小中学校の休校に関する私の一般質問に対し、教育長は「長期間休業が続く中で、登校日の設け方にも検討の余地があった。寄せられた意見を今後に生かしてゆく」と答弁しました。

 声を上げれば変えていける! 一緒に取り組んだ皆さんとともに、「市民が主役のまち」をめざして、これからも取り組んでいきたいと思います。

(向日市議・杉谷伸夫)
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