2020年07月03日 1631号

【コロナ危機から命と生活を守る 安倍倒し民主主義的社会主義へ MDS集会各地で開く】

 6月20日、「コロナ危機から命と生活を守る!民主主義的社会主義へ!MDS(民主主義的社会主義運動)集会」が各地域でスタート。「安倍政権を打倒し、民主主義的社会主義に前進しよう」の基調報告(2面に概要)と、医療問題研究会医師による新型コロナウイルス問題の講演(詳報次号)を受け、地域からMDSとともにコロナ危機と闘おうと呼びかけた。

正しくとらえ生きる 闘う 千葉

 6月20日、千葉・市川で「MDS千葉地域集会」が開かれ、消毒、換気、距離のコロナ対策をとる中、20人が参加した。

 医療問題研究会の医師・室生祥さんが「新型コロナ感染症を正しくとらえ生きる、闘う〜コロナにかかった医者の話」と題して報告。「安倍政権の感染症対策=積極的疫学調査は、クラスター対策に狭く限定し失敗。1人の医師の感染に474人のPCR検査で封じ込めた和歌山・済生会有田病院に学ぶべき」と罹患体験に重ねて検証し、「保健所削減や経営効率化・利潤原理でなく公平・公正、市民参加の基準を」と強調した。

 質疑では、介護職場での問題、PCR検査、「3密」、マスク着用等、職場や日常生活の質問が出され、「PCR検査は、陽性時の休業補償と代替要員確保がセット」など意見交換。介護職に就く参加者は「現場で物資も検査もなく努力しているが、医療職場はさらに負担が大きい。国会が閉会したのも大変な愚行」と感想を語った。

解雇禁止 雇用を守らせる 東京南部

 21日の東京南部集会(大田区)では、室生医師に「症状はどんなレベルだったか」と質問があり、「私の場合は軽症。酸素吸入を必要としなかったため」。腰痛がひどく立つか寝るかしかできず、倦怠感が長く続き、2週間ホテルで療養を強いられても、「軽症」なのだ。「軽症でも仕事はできない」と室生さんは振り返った。

 首都圏なかまユニオンの伴幸生委員長は週刊MDSの中央要請行動の記事を示しながら、「解雇禁止が必要と訴えたのに対し厚労省は『最終的には司法の判断。そこに任せます』と言い切った。雇用を守る気はない」。PCR検査についても「子どもは無症状がほとんど。学校にいる大人(教員)の検査が不可欠なのに、文科省は全然認識できていない」と厳しく批判した。

 連帯あいさつは大田区議の奈須りえさん。「民主主義が壊れている。アベノマスクもそうだが、首長の専決処分という裏技を使い、正当な手続きをせず一部の人たちが決めていく。国家戦略特区のグループは『火事場に乗じて変えてしまえばいい』。おかしいと言っていかないといけない」と声を上げ続けることを呼びかけた。


市民の声聞く戸別訪問は変革への道 堺

 20日、「MDS集会@堺」には約20人が参加した。

 基調と講演を踏まえ、後半の小グループ討議では「同僚でいま立ち上がらなければおかしいと言う人もいる」との声。また「グローバル資本主義に終止符を、の目標と目の前の地域の問題をどう結びつければいいのか」の問いかけに、「それをつなぐのが戸別訪問。市民の思いを聞くために一緒に訪問しよう」など意見交流が行われた。

 上映されたDSA(アメリカ民主主義的社会主義者)の家賃ストライキに刺激され、「市営住宅の抽選に15回も外れ続けている実態を市役所前などで訴え、同じように苦しんでいる人たちにアピールできたら」と意見を出した参加者も。MDS政策集「コロナ危機を克服し社会を変える18の政策」に、公的住宅政策の充実が謳われていたので早速に購入した。

 地区委員長は「たとえコロナが収束しても現状回帰ではダメ。非正規労働者の酷使や医療・福祉切り捨てが行われてきた。コロナ危機を克服し、私たちが生きられる民主主義的社会主義の世界に変えよう。MDSへ加入を」と呼びかけた。

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