2020年07月10日 1632号

【当事者が声上げる 保育対応延長へ対市要請行動 大阪・茨木】

 私たち「憲法いかそう茨木市民の会」は、街頭行動や戸別訪問でコロナについての市民の声を聞いてきました。「パートの仕事をしているが休業で給料がない」「感染が怖いので、ディサービスに行けない」など深刻な状況が続いています。

 この市民の声を反映させるために、市独自のコロナ対策を行うよう5月24日と6月4日、要請行動を行いました。茨木市は一部独自政策もありますが、収入減の事業者や個人に対する支援は不十分です。介護現場では、感染防止の物品が不足している中で仕事をせざるを得ない実態があります。市内にもPCR検査センターを設置するよう要求しました。152億円もの市民会館建て替え工事を凍結、駅前再開発の計画も見直し、財源をコロナ対策にまわすよう訴えました。

 保育所の担当部署には、コロナの影響で仕事が見つからない親の状況を把握し、保育の延長を求める交渉を行いました。休職中の当事者が声を上げ要求していくことで、市を動かしていけることがわかりました。個別の対応にとどまらず、コロナ危機の中でもだれもが安心して働きながら子育てができる条件を作っていかなければなりません。

 市民が声を上げ、市政を変えていきましょう。

(憲法いかそう茨木市民の会・山本よし子)

私だけの問題ではない

 私は1歳の子どもをもつ母親です。1年の待機後、この春保育園が決まりました。しかしその矢先、新型コロナウィルスが流行し、ならし保育を終えた時点で休園となりました。

 5月25日の緊急事態宣言解除に伴い保育園の臨時休園も解除。6月30日まで家庭保育の協力という形に緩和されました。困ったのが6月末までに親が復職することが入園児の在籍条件とされたことでした。

 派遣社員である私は復職先が確保されているわけではなく、ましてやコロナで求人が激減し先行きが見えない中、1か月ほどで就職先を見つけることは容易ではありません。

 そこで山本よし子さんたち「憲法活かそう茨木市民の会」の力をお借りし、復職日の延長等を求め5月28日市役所へ申し入れ。後日、市役所から個別対応として7月以降の復職も認めますとのお返事を頂きました。

 しかし私以外にも同じような境遇や失業してしまい再就職を余儀なくされている方々がいるはずで、声を上げる前に諦めてしまう場合があるかもしれません。そういった方々のためにも一律での復職日延長を求め、6月4日再度申し入れ。1回目は通常窓口対応だったのが、2回目は課長さんも同席し、色々と要望を聞いて頂くことができました。

     (茨木市・N)

 
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