2020年07月17日 1633号

【次々と地域MDS集会】

 前号に続き、6月27日に行われた「安倍を倒し民主主義的社会主義へ」MDS(民主主義的社会主義運動)地域集会を紹介する。

自治体変革の取り組みを 共有し、思い示すチャンス 東京・三多摩

 6月27日、東京・三多摩地域で初めてのMDS集会が開催された。都知事選と日野市の都議補選ただ中の集会だ。

 特徴の一つは、参加者からの質問―大阪の吉村知事のコロナ方針と維新の政策が東京では分かりづらい―に対する応答。大阪維新の政策により公立病院が統廃合され、その結果今回のコロナ被害が拡大した事実を紹介する意見が出された。

 二つ目の特徴は、日野市の自治体変革の取り組みの報告。元副市長の公金不正受給とそれを許した日野市政のあり方を追及する行政訴訟を含む闘いの成果として、元副市長から1億円を超す不適切な名目の支出の全額が返納されたとの報道があったことが映像を使って報告された。

 ズームを使った集会は、映像が途切れるなど不手際もあったが、コロナの影響で外出を制限してきた人たちには役立つものだった。講演の評判もよく、参加できなかった人から資料送付の依頼もあった。

 地域でMDS集会を開催することは、支持者と共に日ごろ取り組む課題にどういう思い、いかなる政策を目指して向かい合っているかを示すチャンス。そのことに気づく集会となった。


対市交渉続け 社会システムを変える 大阪・寝屋川

 6月27日、大阪府寝屋川市内で「MDS集会in寝屋川」が開催された。

 基調講演、DSA(アメリカ民主主義的社会主義者)の映像上映後、医療問題研究会医師から安倍政権のコロナ対策が間違っていたことが整理して語られた。

 続いて、私たちが6月22日、コロナ問題で保護者の方と一緒に市教育委員会や保健所と交渉した内容を報告した。寝屋川市は独自にドライブスルー形式のPCR検査体制も導入している。しかし交渉で、職員は感染の不安を抱えている高齢者に対して検査より「こころの健康相談」に行くよう勧めた―これが現状だ。対市交渉を粘り強く続けたい。

 活発な意見百出のグループ討議を受け、最後に地区書記長まとめでは、いま私たちのいのちを守る、生活を守るためにも、社会のシステムを変えていく活動が求められていると強調。MDSに入り、ともに闘おうと呼びかけられた。

(MDS河内・山口一郎)


テーマ別グループ討議で つながりを深めた 兵庫・西宮

 兵庫県西宮市で開催されたMDS阪神集会には、オンラインを含めて約40人が参加した。

 松谷地区委員長の基調報告と医療問題研究会医師からの講演をうけて、「医療・介護」「教育」「軍事費削って暮らしへ」の3つのテーマに分かれてグループ討議を行った。それぞれのグループ司会が自らがMDSで行動している理由を語り、テーマごとのMDSの政策を紹介した。

 特に「教育」のテーマでは、参加した大学生から「5月から前期終了までは、リモート授業になっている」との話も出され、教育権の保障や少人数学級の必要性、英語教育の問題点などについて議論になった。西宮市に対して要請書を提出したことを紹介し、これからも一緒に話し合っていくことになった。

 MDSの掲げる政策が展望であり、参加者からは「声をあげて命を守る世の中にしていかないと! ですね」「大変同感しました。政権への怒りが湧きます」などの声が寄せられた。

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