2020年07月24日 1634号

【コロナ禍での労働争議/期待されるなかまユニオン/定期大会開く】

 なかまユニオンの第23回定期大会が7月4日、大阪市内で行われた。大ホールを会場にコロナ感染防止対策をとり、ネット参加も含めて約50人が参加した。

 コロナ禍で多くの労働者が解雇にあっている。寄せられた労働相談は、2月54件、3月87件、4月128件と増加し、4月以降はコロナ関連の相談が多数だ。

 そんな中、イタリア・スペイン・アルゼンチンでの解雇禁止法制導入など、世界の労働者の闘いが紹介された。また、なかまユニオンも取材を受けたテレビ映像も使い、雇用と生活を守る闘いが待ったなしで求められていることを確認した。

 大会では、多くの組合員から勝利の報告や闘いへの決意が表明された。差別評価を跳ね返した教職員支部や大阪メトロユニオン。配転、解雇された組合員は裁判闘争で和解を勝ち取った。「正義は必ず勝つので、組合を信頼して最後まで闘おう」と発言した。パワハラ被害者が逆に加害者に仕立て上げられた上に、試用期間満了で解雇された組合員は、闘い続ける決意を表明。激励の拍手がおこった。

 ブラジル人の派遣労働者15人で新分会が結成された。韓国の労働運動に学び職場丸ごとを組織化していく新たな方針が実を結んだ。

 井出窪啓一執行委員長は「コロナ禍の中で、労働者の命と雇用を守るために、労働組合に結集することを呼びかけ、組合を強く大きくしよう。新たな専従役員も配置し、組合員10倍化に前進しよう」とまとめた。

 大会には、韓国の全国不安定労働撤廃連帯や青年ユニオン、全国のコミュニティ・ユニオンの連帯メッセージに加え、北大阪合同労組、連帯労組関西ゼネラル支部、きょうとユニオンからあいさつを受けるなど、なかまユニオンへの期待と注目度は高まっている。

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