2020年07月24日 1634号

【コロナ禍の原発稼働ありえない PCR検査を原発関係者全員に 福井県高浜・おおい町に要請】

 7月3日、関西電力高浜・大飯原発の立地地元、福井県高浜、おおい両町に対し、「コロナ禍で原発複合災害を起こさせないためにも、稼働中の原発を止めよ。老朽原発の稼働への同意をしないでほしい」との趣旨で要請行動。密をさけ、関電前プロジェクト、地元活動家による少人数だが緊迫した交渉となった。

 自治体側は「関電は感染対策をしっかりやっていて感染者は出していない」と言ったが、「関電は中央制御室の運転員にもPCR検査はしていない」「(今後の定期検査でも)県外の作業員にしかPCR検査をする予定がない」事実を突きつけた。「検査せずに感染の有無はわかるはずがない。地元の人たちの不安が増す。全員に検査させるよう要請を」と迫り、町長に話すとの回答を得た。交渉は地元紙も注目し、翌4日の福井新聞にも掲載された。

 感染の有無を調べないのは発覚によって稼働がストップするのを避けるもくろみとしか思えない。ぜひとも関電に検査させ、事実を公表させることが大切だ。電力消費地からも大きく声をあげ、この機にこそ原発停止・廃炉を!

(ZENKO関電前プロジェクト・秋野恭子)

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