2020年07月31日 1635号

【議会を変える 東京都足立区議 土屋のりこ 学童への補助増額へ 地域の要望を実現】

 7月11日足立区千住のワーカーズコープ東部事業所で学童など様々な事業体の所長会議が開催された。その場でパントリーの話をしてほしいと求められ、参加した。

 うれしく思ったのが、学童保育の補助増額が実現したことについてたくさん感謝の言葉をいただいたことだ。

 「何年か前に区へ民設学童の補助増額を直接申し入れたが全く取り合ってもらえなかった。それが、土屋さんの議会質問を受け今年度より増額された。経営的にとても大きい」と司会の方。「補助額が指定管理(の学童)並みに引き上げられた。とても助かっている。これまで、経費を抑えるためにスタッフが家から何を持ち寄れるか話し合い節約してきたが、補助が引き上げられ、できることが増えた」と現場の方から。

 昨年12月の議会質問で、指定管理制度による学童と民設学童の補助の差額が534万円に上ることを問い、補助を増額し民設学童を大切に育ててほしいと求めた。

 足立区では、様々な背景を持つ家庭が増えている。質問にあたり、外国籍の子どもの下着に虫の死骸が付いていたという衛生環境問題や、発達障害が疑われ指定管理の学童では受け入れてもらえなかった子を民設で受け入れていることなど、現場の実態を聞いた。経済的に塾に通えない子の宿題をみることで翌日教室に戻ることができる。困難を抱える子どもたちが社会から切り捨てられないために、親の代理をすることで人生の方向性を変えられるという。

 区は、学童でなく、指導員を置かなくて済む放課後子ども教室で代用しコスト削減を狙うが、困難を抱える子どもの居場所を奪ってしまうこととなり、間違った施策だ。

 「民設も大切なパートナー、支援していく」「人件費、家賃補助を増額する」と区から質問への答弁を受けた。人件費は年92万〜204万円増額、家賃補助は半額助成・月10万上限だったものが、25万まで全額補助、最大50万円と大幅引き上げを実現できた。

 現場で頑張っておられる区内事業者の方に寄り添い、困難を解決するためにより尽力していきたい。

 
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