2020年07月31日 1635号

【森友は終わらない 「夫の死の真相知りたい」 赤木雅子さん陳述を傍聴】

 7月15日大阪地裁で、一昨年3月自殺した財務省近畿財務局職員赤木俊夫さんの妻、雅子さんが国と佐川宜寿元理財局長に損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論を傍聴しました。コロナ対応とマスコミ優先で傍聴席は176名の希望に対し26席の狭き門でしたが、「森友学園問題を考える会」からは11名が抽選に臨み私を含む4名が当選。原告席には雅子さん、弁護士の3名。被告席に佐川元局長は現れず、代理人ら13名。

 冒頭10分間、静まり返った法廷で、雅子さんが落ち着き毅然とした口調で意見陳述。しかし、俊夫さんが亡くなった日の朝の様子では、声を詰まらせる場面も。「裁判官の皆様にお願いがあります。一番重視しているのは、夫が自ら命を絶った原因と経緯を明らかにすることです」。最後の訴えに、原告が訴訟に踏み切った思いと決意が詰まっているように感じました。

 第2回弁論は10月14日午後3時202法廷。傍聴に駆けつけ、原告を励ますとともに「森友問題は終わっていない」と示しましょう。

(全交・豊中 山田敏正)
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