2020年08月14・21日 1637号

【2020ZENKO コンサートを終えて 運動には常に生身の表現活動 声をあげ 歌い 闘い続ける】

 第50回ZENKOを飾る今年のコンサートは無事に成功し、コンサートにかかわったすべての方々にお礼申し上げます。

本当に可能か不安の出発

 いまだ収束どころではない新型コロナウイルス流行の下、世間ではプロ・アマ問わずコンサートなどのあらゆる表現の企画が延期・中止に追い込まれています。そうした状況下で果たしてどのような形でのステージづくりができるのか、そもそも本当にステージを行うことが可能なのか、先の見通すことのできない中での準備となりました。

 会場における感染防止のための観客同士の距離の確保や手指の消毒など、コンサートでクラスターを発生させることがあってはならないというプレッシャーは相当なものがありました。

 さらにコンサートの企画内容づくりも非常に時間のかかった作業でした。コロナ禍という状況にもかかわらず集ってもらった多くの出演者たち、また50回目の企画―と盛りだくさんな中でいかにして時間を適切に配分するかという点は非常に悩んだところです。

 最大の苦悩は、私自身も日々の仕事に忙殺される中でこの企画づくりをすすめなければならないという点でした。心身および時間にも余裕がない中で、なかなか企画づくりに専念できる時間を確保するのが難しく、企画内容を速やかに準備できなかったことで多くの方々に迷惑がかかってしまったこともありました。生活と活動の両立をこなせるか否かという状況でした。

生のエネルギー・魅力

 しかし結果として無事にコンサートを終えることができ、非常な達成感を得ることができました。世間でコンサートが軒並み中止になり、多くのアーティストが動画サイトでの配信や無観客ライブを余儀なくされる中、観客のいるステージ、生のコンサートを久しぶりに開催できたこと、コンサートの持つエネルギー・魅力を再確認できました。

 そして改めて確信できたことがあります。それは自身が出演したバンド“ZENKOジムキョクズ”のステージにおいて語りました。私たちの運動の場には歌や踊り、あらゆる生身の表現活動が常に存在していたこと、それらは決して欠かすことができないものであるということです。

 「ZENKO50年企画」の中でもZENKO運動の場で歌われた曲が紹介されていました。いつの時代も、どんな状況であっても、声をあげ、歌い、闘い続けてきた。そのことはいつまでも変わらない。たとえコロナ流行下であっても。

(ZENKO事務局・藤平)







  
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