2020年08月14・21日 1637号

【「月桃の花」歌舞団 『ガマ人間あらわる』 9月19日 京都円山音楽堂に元気と希望届ける】

 8月1日、京都・円山音楽堂でのミュージカル『ガマ人間あらわる』プレ公演には、高校生や大学生、街頭で出会った方など58名の方が来てくださいました。コロナの被害にあった人に元気になってほしい、若者に日本の現実を受け止めてほしい、自分自身を変えたい。そんな思いで、この京都公演を計画しました。

 この公演は、私にとって福島に残るお姉さん役、沙織を演じた最初のミュージカルでした。初めてミュージカルを観た時に特に印象に残った沙織役を歌舞団の活動を行っているうちに演じてみたいと思うようになり、大学受験が終わったと同時にすぐに練習を始めました。私は実際に地震の被害にあったわけではなく、当時の人の心情を表現することは大変でした。

 本番前はとても緊張していたのですが、後悔のないよう来た方に絶対に自分の思いを届けるぞという気持ちで全力で一生懸命演じることができました。

 公演後のユース交流会やアンケートでは「原発や戦争の悲惨さが痛いほどわかった」「『ダイレクト』の歌が良かった。元気を貰えた」「今の日本はお先真っ暗だから子どもに見せなければよかったと思っていたが、こんな世の中でもみんなで変えていけると思わせられた」などの感想も。

 また、前の大学の友だちが2人来てくれました。「すごく楽しそうにしている姿を見れて笑顔になれたし、自分も頑張ろうと思えた」「自分の意見をもって生きようと思った」と感想をいただきました。私は、お客さんにしっかり思いが伝わったのだと感じることができました。

 9月19日京都公演では、歌舞団一同、みなさんに元気や希望を届けられるように全力で演じます。ぜひ多くの方に観て頂きたいです。

(「月桃の花」歌舞団・岩崎奈那美)

◆京都公演
▽9月19日(土)17時30分開演 京都・円山公園音楽堂
▽前売チケット 一般2000円/大学生・専門学生・障がい者・非正規1000円/高校生以下500円
▽問合せ・チケット申込は
「月桃の花」歌舞団 info@gkabudan.jp



 
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