2020年09月04日 1639号

【「夏だ! キャンプだ! ホイ!!」 コロナ対策も万全に 今年も避難者家族交え】

 毎年夏、原発事故避難者家族も招いた青空のびのびプロジェクトキャンプ=B今年は新型コロナの関係で例年の野外活動センターが使えなくなりました。いくつか候補をあげて実行委員会で検討し「宇治市総合野外活動センター アクトパル宇治」に決めました。

 下見にも行き計画を練っている間に感染が急拡大。「中止」も頭をよぎりましたが、避難者家族の子どもたちが楽しみにしていることを知り、感染防止対策を徹底してデイキャンプとして開催することにしました。

 8月8日当日、子どもたちはアスレチックや川遊びを楽しみました。川には小さな魚やカニ、貝など生き物もいます。3時のおやつタイムは恒例のスイカ割り大会で盛り上がり、8か月の赤ちゃんもお母さんといっしょに参加しました。

 夕食は、子どもたちがかまどでまきを燃やして焼きそば、チヂミを作り、子ども全交(全国交歓会)の先輩たちが用意してくれた肉じゃがをはじめいろいろなおいしい料理も並びました。夕食後は子どもたちのお楽しみ会。若いボランティアスタッフが準備してくれた室内ゲームで遊びました。

 去年までの2泊3日のプログラムを1日に凝縮したので、時間をとって親の交流など企画することはできませんでしたが、オープニングの自己紹介でお互い知り合うことができました。子どもたちは自然や友だちとふれあい生き生きと楽しい時間を過ごしました。

 避難者のおひとりは「何よりも実施してくださったことが一番うれしかったです。夏らしい体験をお友達やたくさんの人たちとできて、子どもがずっと笑顔で楽しく過ごせている姿を見れて幸せでした」と感想を寄せてくれました。コロナの不安が大きく例年より参加者は減りましたが、何とか避難者との交流を継続することができ、来年につなぐことができました。

(子ども全交関西事務局・西岡裕子)





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