2020年09月04日 1639号

【「都構想でなくコロナ検査を」と陳情書54件 大阪市議会に抗議アクション(8月18日 大阪市役所前)】

 大阪は新型コロナ感染者や重症者の急増で医療体制はひっ迫しつつある。そんな中、大阪府・市両議会は8月18日、コロナ対策もそっちのけで「都構想協定書」を審議可決するための臨時議会を同時開会した。

 「平和と民主主義をともにつくる会・大阪」は、この大阪市会へ「都構想は中止せよ」陳情書の30件提出を目標に多くの人に呼びかけた。「市内の学校でも感染症の人が出ているが、同じ学校の教職員・児童・生徒のPCR検査はほとんど行われていない。都構想ではなく、検査をしっかりやり対策を早急にたてるべきだ」「市政として、保健、特に予防と検査と入院システムを拡充することが急務です」「(特別区は合同庁舎となり)住民の身近なところに職員がいなければ住民サービスが低下する。様々な問題で住民は置き去りになります」など一人一人の思いを陳情趣旨に記し、54件提出。その後、会スタッフで分担して83人の全市議へ電話をかけ、「都構想中止を。コロナ対策に傾注してほしい」と市民の声を届け、議会での「都構想不採択」を要請した。

 18日、議会開会日には酷暑の中、約20人が市役所と府庁舎前で「都構想ストップ! コロナ対策早急に!」と行動し、市民や職員の反応も上々だ。昼は「大阪市をよくする会」ら約200人も市役所前に。つくる会は参加者とともに「都構想は今すぐやめろ! コロナ対策、検査にまわせ!」とコールをあげた。採決日28日府議会前、9月3日市会前抗議アクションなど、正念場の闘いはこれからだ。

(平和と民主主義をともにつくる会・大阪 田中秋子)

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