2020年09月11日 1640号

【都構想協定書強行を糾弾 大阪府庁前で終日反対行動 安倍辞任 に維新知事・市長も辞めろ】

 大阪府議会最終日の8月28日。ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)と平和と民主主義をともにつくる会・大阪(代表山川よしやす)は、朝8時30分から午後2時30分過ぎまで断続的に大阪都構想反対の行動を続けた。採決が想定される午後1時からは大阪・市民交流会の府庁前集会に合流した。

阻止への手ごたえも

 「採決が強行されました。自民党は11人が反対しました」。議場から駆け付けた野々上愛府議(民主ネット)がいち早く協定書採決の様子を伝えた。大阪維新の会の提案で記名投票となった。造反議員に圧力をかける狙いとは裏腹に、事前の想定以上の反対票が出たと報告。協定書のでたらめさを広げれば、阻止できる手ごたえを感じた。

 大阪・市民交流会共同代表の平松邦夫元大阪市長は、コロナ以前の税収や万博2800万人来場を前提にした協定書の問題点を指摘し、「開発、大資本を誘致するのが行政だと思い込んでいるのが維新の人たちだ」と批判。金儲けとは違う行政の役割を強調した。

 社民党大阪府連副代表大椿ゆうこさんは「コロナ危機の中で強行するのは卑怯だ。市民の生活を本気で考えるのであれば、十分説明することが必要。できないなら、今やるな」と語気を強めた。元大阪府職員だったれいわ新選組の大石あきこさんは「職員のみなさん。おかしいことには、おかしいと言おう。職員がんばれ」とエールを送った。

9・3は大阪市24区行動

 大阪・市民交流会は大阪市議会の閉会日9月3日にあわせて、24の行政区で反対行動に取り組む。それに先立ち1日には記者会見を開く。「地元の方が集まって、反対の声があがっていることをすべての区で示していきたい。市役所本庁前は8時30分から19時までやります」と司会の山川さんは呼びかけた。

 集会の終了間際に「安倍辞任」のニュースが流れ、拍手が起こった。「松井市長も吉村知事も責任とって辞めてもらおう」と声が上がった。「都構想に、もう一度NO!」を合言葉に、残る期間全力を挙げることを誓った。



みんなで大阪「都構想」NO

 「都構想」に、もう一度NO!の市民の声を上げようと記者会見を開いた「大阪・市民交流会」の共同代表中野雅司さん<左>、同平松邦夫さん<中央>。「9月2〜3日、地元に集まれ!大阪市役所本庁舎&24区役所前同時アクション」を山川よしやすさん<右>が呼びかけた。(9月1日 大阪市役所)

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